犬派が猫と暮らし始めた話
私は犬派だ。
まあ40年くらいは、そうして生きてきた。
物心ついた頃から実家では「ロッキー」という名の犬を飼っており、彼が老衰で亡くなった後も、同じく犬派の両親が寂しさを紛らすかのようにまた新しい子犬をもらってきた。この子も2代目の「ロッキー」と名付けられ、家には常にロッキーくんという名の犬が居て家族みんなで可愛がっていたものだ。
猫についてはというと、特に母があのぐんにゃりとした感触を苦手にしていたようで、私もそれに倣って無関心に育った。
「猫…チョットキモい」という程