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幸せが現実となるのは、それを誰かと分かち合ったとき
5年ほど前に、映画"Into the wild"を観た。
実話を基にした物語で、
文明社会を捨てて一人アラスカの荒野へと旅立つ主人公の物語。
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まだ御覧になっていない方はネタバレして申し訳ないのですが、
荒野で一人、毒のある草を食べてしまった主人公が最後に残した言葉。
"Happiness only real when shared."
「幸せが現実となるのは、それを誰かと分かち合ったとき」
文明社会も人間社会にも飽き飽きして、
自然の中で自由にのびのびと暮らしていくことを楽しんでいた主人公。
それでも最後には体の自由もなくなり、一人死にゆくのを待つだけの時間。
この時に、彼の心からの言葉がこの一言にあったのだと思う。
私も一見すると、友人もいて家族もいて、
何の問題もなく、楽しく過ごしていそうなのだが
心の中には常に孤独を感じていて
「心から信頼できる人などいない」
とずっと思ってきた。
それは、子供時代に経験した両親の離婚、
そして実母との別れから、
”いつか人とは別れが来るし、自分を本当に愛してくれる人などいない”
というトラウマ。
「心から信頼できる人はいない」
は、自分を守るために作り上げたマイルールだった。
でも、本当は心から気を許せる仲間が欲しいし
愛のあるパートナーシップも築きたいと願っている。
そのためには、自分の今までのやり方からシフトして
怖いと感じることもやってみる必要がある。
私にとってこの主人公の言葉は、とても勇気をくれる言葉だ。
本当に死に直面した人間が、人生に何を望んだのか。
それは、誰かとの分かち合いから生まれる幸福がある、という気づきだ。