おにいちゃんが教えてくれたこと

この間の保育園の帰りに息子がいつもと違う道を歩きたいというので、それに従って歩いていたら、いつもは行かない公演にたどり着いた。


すべり台したい!というので遊んでいたところ、
小学校の低学年ぐらいのお兄ちゃんが二人、公園にやってきた。

そのお兄ちゃんたちはラジコンカーを動かしながらこっちにやってくる。


息子は初めて見るラジコンカーに興味がありみてはいたものの、
なんだか怖くなったのか怯えて私の足元にすり寄ってきた。



そしたら、そのラジコンカーを操作していたおにいちゃんがこっちにきて息

子に「やってみる?」と声をかけてくれた。

「はい、どうぞ」
「ここを持ってね、これを動かすんだよ」
と説明してくれている。



ゲームのコントローラーも持ったことがない息子はもう何がなんだかわからない様子。だけれども、せっかくの好意だからと、私は息子と一緒に持ちながら少し操作させてもらった。

自分で動かしているという自覚があったかどうかはわからないけれど、コントローラーを手に持ち、そして目では初めて見るラジコンカーに釘付けだった。


少しだけ遊ばせてもらったら「ありがとう」といってコントローラーをかえしたら、そのお兄ちゃんたちは「バイバイ」といって公園を去ってしまった。



ラジコンカーなんて、子供にとってみたらとっても大事なおもちゃ何だろうなと思う。そして、その大切なおもちゃを、見ず知らずのそしてまだまだまともに喋れない小さな子に迷わずに「やってみる? どうぞ!」と貸してくれるなんてなんて優しい男の子なんだろうなと思った。



私は恥ずかしいけれど、子供頃はそんなに優しくなかったと思う。


子育てをしていて、子供を相手にした時に自分自身の意地悪いところ、汚いところがどんどん浮き彫りになってきて、自分が嫌になることがある。


でもそれを気づかせてくれる機会だと思って、これからどう生きていこうか、どういう風に子供達や周りの人と接していこうかを私なりに考えていこうと思わせてくれたそんな出来事でした。

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