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【展覧会】坂本龍一|音を視る 時を聴く

お正月に東京都現代美術館へ行くのが好きだ。
東京都現代美術館(以下、MOT)には、思い入れがある。大学院修士2年時、M2の時に1年間教育普及室でインターンを経験していたからだ。
(2013年のことでもう10年以上前のことになってしまった…)
貴重な、とても貴重な1年で、あれほど鑑賞と学びとアウトプットに集中していた年はない。自分が1番鑑賞においては様々な視点があった時。もうあの研ぎ澄まされた感覚を取り戻そうと思ってもなかなか難しい。。


「坂本龍一|音を視る 時を聴く」
を1月2日に見に行きました。
アートを仕事にし始めてから、現代美術はある程度わかるにしても、
入社当時は弊社サウンドインスタレーションも、コンテンポラリーダンスもとっても盛んだった。
自分には弱いジャンルだったのでたくさん見て学ぶが習慣化。(今はめっきりなく残念)
坂本龍一さんといえば教授であり、YMOであり、音楽はもちろん聞いたことがあるけれど、知識は一般レベルで…でも亡くなった時にはとても悲しかったのを覚えている。
日本を代表するアーティストがひとりまた旅立ってしまったから。
そして、MOTとは生前より企画構想がなされていたということ、同時代を生きた教授のスピリットに触れる機会としては最後かと思い行こうと思った。

東京都現代美術館では、このたび音楽家・アーティスト、坂本龍一(1952-2023)の大型インスタレーション作品を包括的に紹介する、日本では初となる最大規模の個展「坂本龍一|音を視る 時を聴く」を開催いたします。
坂本は50年以上に渡り、多彩な表現活動を通して、時代の先端を常に切りひらいてきました。90年代からはマルチメディアを駆使したライブパフォーマンスを展開し、さらに2000年代以降は、さまざまなアーティストとの協働を通して、音を展示空間に立体的に設置する試みを積極的に思考、実践しました。本展では、生前坂本が東京都現代美術館のために遺した展覧会構想を軸に、坂本の創作活動における長年の関心事であった音と時間をテーマに、未発表の新作と、これまでの代表作から成る没入型・体感型サウンド・インスタレーション作品10点あまりを、美術館屋内外の空間にダイナミックに構成・展開します。これらの作品を通して坂本の先駆的・実験的な創作活動の軌跡をたどり、この類稀なアーティストの新しい一面を広く紹介いたします。

坂本龍一の「音を視る、時を聴く」ことは、鑑賞者の目と耳を開きながら、心を揺さぶり、従来の音楽鑑賞や美術鑑賞とは異なる体験を生み出します。坂本が追求し続けた「音を空間に設置する」という芸術的挑戦と、「時間とは何か」という深い問いかけは、時代や空間を超えて、私たちに新たな視座をもたらし、創造と体験の地平を開き続けてくれることでしょう。

東京都現代美術館webより

この没入型とやらを楽しみにして向かったわけだが…
ちょっと鑑賞者が多いタイミングだったこともあり没入することができなかったのが悔い。
体験型が10個であの展示室の規模感だと、詰め込みすぎたのかもしれない。
作品自体、サウンドインスタレーション、そして中谷さんの霧のインスタレーションはとても素晴らしかった。

良い天気だった☀️
フグレンは最高だ。
コレクション展も見た。元インターン生としては、3階にEVであがり、ぐるっと見て階段で降りて1階におりる(MOTは2階がない)ルートをおすすめします。


坂本音楽を聴きながらの没入感はおそらく家や電車などでAirPodsですればいいのだけど、そんな展示室になると思っていた岩井俊雄さんの作品はやはり見応えがあった。あれが90年代っぽくもあり、今っぽくもある不思議さがあった。

私自身、ピアノを習った経験がなく、譜面はほぼ読めないし、音楽においては感覚的に好き嫌いしかなく雑食。
もしまた空いている時間に見れたら、没入して見てみたい。
でも、これ見ていて思い出したのだけど、私暗室の展示室が苦手なんだった。。笑
↑学芸の仕事する上では致命的なのかもしれない😑

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