日本語が通じるからといって、話が通じるわけではない
ケアマネをしていると日々、
「日本語が通じるのと、話が通じるのは別物」
という場面に遭遇します。
中には認知症や精神疾患によりもともに意思疎通がとれないケースもありますが、ほとんどの場合は健康かつ高齢でもないのに話が通じない。
そう、これは利用者本人の話ではなく、家族の話です。
以前は自分の話の伝え方が悪いのではないかと悩み、言葉だけでなく資料も使用し、なるべく詳細に伝えました。さらには、理解できているか、その都度、確認し、話を進めていました。
しかし、これをしても話が通じない家族が一定数おり、その中からは
「こちらの話をくんでくれない」「良い提案をしてくれない」
などといったクレームがあがり、中には「対応が怖いので担当を変えてほしい」と言われたこともあります。
ただ、こういったケースのほとんどは担当が変わったことで解決することはなく、後任が非常に苦労するといったことがほとんどです。
彼らはいったい何を求めているのか?
それは良い提案でも優しい対応でもありません。
彼らが欲しいのは
「自分の意に沿った対応、特にこの場合は制度上適切ではない、介護保険外の仕事をケアマネなど介護保険事業者が無償(ここ重要)でする」
ということなのです。
で、ここをできないとはっきり伝えることは、彼らにとって悪い対応、悪いケアマネに他ならないのです。
最近は「金を払えばいいだろう」といったパターンも出てきましたが、もしそうしたいのであれば、社会保険の一つである介護保険を使わずに、個人的にカスタムされたサービスを使ってくれと思わずにはいられません
まあ、ケチな人に限ってこういうことを言うので、そんなサービスにつながることはほとんどないのですが…