「自分らしさ」と「フィクション」と「大衆」
自分らしさってなんなんだろう。
その悩みはいつのまにか出来てたほくろみたいに、気づいたときにはもう簡単には消せないくらい、私の心の奥深くに住み着いてしまっていた。自分のことを一番理解しているのは自分だなんてよく言うけど、私がそう思えたことは一度もなかった。そんな風にどうしようもないくらいふらふらしたまま生きてきてしまったから、「自分」というものを確立して生きているひとを見ると、泣きたくなるくらいあこがれてしまう。
「自分らしさ」を判定するのが自分自身じゃなくて他人であること