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庵野監督がモデルの朝ドラを妄想する


 連続テレビ小説をほとんど見たことがない。

 「朝ドラ」という単語が連続テレビ小説の俗称であることも最近になってから知った。

 そもそも、うちの実家には朝ドラを見る習慣がなかったので、見るきっかけがないまま成人してしまったのだ。


 強いて言えば、水木しげるファンの母は『ゲゲゲの女房』だけは見ていた。なら僕も、自分が好きな人がモデルの朝ドラなら見たくなるんじゃないか。

 たとえば庵野秀明なんかどうだろう? 知名度も功績もあって、キャラが濃くて、それなりに激動の人生を送っている人だ。

 もし庵野監督の半生が朝ドラ化されたらどんな内容になるか考えてみよう。暇なので。


タイトルを考える

 まず、手始めにタイトルをどうするか。名前はついていることが大切だ(by大河内総理大臣)。


 とりあえずひらがなでやわらかい雰囲気にしたい。パッと思いついたのは『がいな』だったんだけど、ちょっとタイムリーすぎるというか、「ガイナ」って単語にはあんまよくないイメージがついちゃってんだよなー。方言のタイトルって『ちむどんどん』みたいでちょうどいいかと思ったんだが。

 まぁ、ここは無難に『だいこん』とかが良いだろう。庵野監督のクリエイター人生のスタートになったDAICON FILMにあやかってみる。

 『舞いあがれ!』みたいに『逃げちゃだめだ!』ってのも考えたけど、ちょっち長いかなーと思ってやめた。

内容を考える

 まぁ、朝ドラのパターンってだいたい決まってんでしょ。見たことないけど。

 とりあえず小学生の秀明少年が『ウルトラマン』と出会うところが第壱話の冒頭だろう。

 1960年、山口県宇部市に生を受けた秀明は工業地帯で幼少期を過ごした・・・・・・的な導入で、そこから家族や周囲の大人たちに見守られつつ徐々に才能を開花させていき『宇宙戦艦ヤマト』の衝撃で本格的に“おたく”として開花するまでが導入部。“オタク”でも“ヲタク”でもなく、“おたく”。ここ大事。

 ちなみに、宇部編のメインヒロインは庵野さんがインタビューなどでたびたび言及している「ガールフレンドのリツコさん」です(断言)。

 で、まぁ順当に行くとこのあと秀明は大阪芸術大学に入学するわけなんだが、ここを真面目にやりすぎると『アオイホノオ』とネタがカブるのであっさり済ませるのが良いだろう。むしろ、ダイコンメンバーたちとともに東京へ進出してからが本番だ。

 DAICON FILMでの活動で一躍業界からの注目を集めた秀明たちは、スタジオぬえのスカウトを受け『超時空要塞マクロス』にアルバイトとして参加し、アマチュアながらも高い評価を得る。

 そこからほどなくして、『風の谷のナウシカ』への参加が決まった秀明は本格的に上京を決意したのであった。

 そして! ここでみなさんお待ちかね、宮崎駿監督が満を持して登場だ。

 秀明が持参した大量の原画を見てその出来栄えを高く評価した宮崎監督は、『ナウシカ』クライマックスの重要シーンを秀明に任せることを決める。プレッシャーから腹を壊しつつも期待に応える秀明。このときの出会いと経験が、後の秀明の人生に大きな影響を与えてゆく・・・・・・。

 それと時を同じくして、いろいろあって関西にいられなくなった岡田斗司夫に対し山賀博之が「みんなで東京へ行こう。プロになろう」と持ちかける。あの手この手で200万円の活動資金を確保した2人はガイナックスを設立し『オネアミスの翼 王立宇宙軍』の制作に着手。秀明も中心メンバーとして参加することになる。

 そして、『トップをねらえ!』での監督デビュー、『ふしぎの海のナディア』での地上波デビュー、『新世紀エヴァンゲリオン』の特大ヒットで味わった栄光と挫折を経て、結婚して丸くなり、アニメから離れまた戻り、最後は「もう一度『エヴァ』をやろう」と決意するところで終わる。Wikipediaの引用ばっかりになりそうなので後半は端折ったが、まぁだいたいこんな流れでいいんじゃなかろうか。

 それと、エヴァ旧劇編の終盤辺りで「ビジュアルウォーターアーティスト」がトレンド入りすると思う。

キャスティングを考える

 ナレーションは林原めぐみで決まり。 

 で、肝心の主演なんだけどあいにく僕は俳優とか全然詳しくないので誰が適任なのかとかよくわからない。『アオイホノオ』だと安田顕が庵野さんだったんだけど、そことは別の路線にしたいしなー。

 少年時代の秀明役には、『カラオケ行こ!』での好演も記憶に新しい齋藤潤くんを推したいと思う。眼鏡が似合うし、神経質な芝居も上手そうだし。

 そして青年時代の秀明は・・・・・・そうだなぁ、森山未來とかどうだろう。若い頃の庵野さんってヒゲそったら割と精悍な顔つきなので。柄本佑とかも考えたんだけど、森山未來のほうが神経質そうだし眼鏡が似合いそうなので(結局それかよ)。あと、声の系統も案外近い気がする。ふっくらしてからの秀明は特殊メイクとかでなんとかしよう。

 それと、樋口真嗣役は六角精児で決まりでしょう。


 主題歌は林原めぐみか高橋洋子か宇多田ヒカルか米津玄師で。




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