あかみん

表象芸術 フィルム代の墓場

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最近の記事

『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』 〜一本軸としてのハンカチ〜

『ベビわる ナイスデイズ』を今日観てきました!!!!!!!!!!興奮のままに記す!!! ネタバレあり! 以下本文 ハンカチと怪異あのハンカチ、あるいはそれを渡した少年は「チェーホフの銃」として機能していて、今回の物語の一本軸はあの少年である、とまで言えるのではないか。 そもそも、映画の冒頭があの少年のシーンから始まるわけで、まさしくチェーホフの銃として役割をはたしている。彼の安否はあえて描写されていない。これはよくわからないシーンであるわけだが、最後の焼肉屋のシーンで

    • 2023年~2024年フィルム整理!Sora200, Videmax400, Cinestill400d, Berlin400など

      今更1年半前につかった写真の整理!!怠惰でまとめて書く形になってしまった。しかし、そこまで量があるわけでもないですね。 PORTRA400 寸又峡まずは2023年2月、大井川の奥地、寸又峡でのPORTRA400から。もうないであろうという大人数で行った旅で、思い出深いです。 寸又峡、アクセスが悪すぎるわけであるが、静岡県特有の真の峠道はジェットコースターよりもスリルがあって楽しかった。鹿肉を食べた記憶…… 泊まったところは寸又峡より少し手前のところでしたが、秘境という感

      • 努力って、実らないらしいですよ 〜『響けユーフォニアム』3期〜

        『響けユーフォニアム』3期について みなさんは、『響けユーフォニアム』の3期の最終話を見たでしょうか?? 私は"にわか"なので、原作小説は読んでいないわけで、この文自体が、個人のルサンチマンの具現化なわけであるわけであることは留意いただきたい。 私のユーフォニアムのとの出会いはといえば中学2年生の時に先輩に連れて大吉山を登った時であった。登ってからユーフォニアムを見たわけだが、中学生の私と共感を軸にした物語への関心と共鳴から、ズボズボとハマってしまった。まぁ自分は”ド”

        • スケベコンテンツ、言語、自由

           ネオリベラリズムと空虚なポリコレが生活の末端まで浸透してきているまあまあ生きづらいこの世界。2024年3月26日、社会は再び均質的なディストピアに歩みを進めた。意味の過剰の濁流に飲まれた。この意味の過剰によって脊髄反射で筆をとる。  なんてこった、スケベコンテンツの語彙が「合意なし」に規制されてしまった。このような言語仕様は我々にとって「責め苦」である! https://news.yahoo.co.jp/articles/f6cc224bcb5d8f52625e9dc64

        『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』 〜一本軸としてのハンカチ〜

          『グッドバイ、バッドマガジンズ』とエロコンテンツ

          はじめに  大学の忙しさが落ち着いたのでひさびさに映画を見ようと思って、『グッドバイ、バッドマガジンズ』を見てきました。架乃ゆらさんの名前につられて興味を持った作品。  結論から言うとすごい面白かったので、映画レビューとかしたことないけど、もうその日にnoteを書いています。というわけでネタバレ込みの感想。 あらすじ 感想(ネタバレあり)  設定は2010年代後半の成人雑誌編集部。四ツ谷の街並みから一転して魑魅魍魎なエロ本編集部。だけど、なんとなくそのカオスな空間が居

          『グッドバイ、バッドマガジンズ』とエロコンテンツ

          Revolog 600nm&2022年・夏 王道映画を見よう

          はじめに映画の感想を何らかの形で残したい VS そんなのnotionに書いとけよ  の戦いが始まっちゃったのでダークライが来る前にフィルムのレビューと繋げてみた。まあフィルム(写真)とフィルム(映画)で掛け言葉!って感じ(わら) noteはTwitterの延長でいいじゃんってひとが友達に結構いて、僕もてきとーに気軽に書いてみるか〜と言うノリで書きます。「ですます」も「だである」もバラバラだし、まじで口語の延長線てことで。 ①Revolog 600nm今回はRevolog 6

          Revolog 600nm&2022年・夏 王道映画を見よう

          PORTRA160 #1 あるいは鎌倉-内-存在

          こんにちは。あかみんです。 今回はKodak のPORTRA160をつかいます。ISOが400より暗いフィルムを使うのは、フィルムカメラを買ったばかりのころに使ったFUJICOLOR100以来かも知れません。社不生活リズムなのでね… ということで、行事休みを利用して鎌倉-内-存在になってきまみた。ピュシスとの戯れです。ここ最近(2022年6月末)の都内は融解しそうなレベルで暑くて、もはや災害ですが、鎌倉は―5℃くらい涼しかったです。実際、体感的にも風と潮の香りのおかげか、外

          PORTRA160 #1 あるいは鎌倉-内-存在

          PORTRA800

          本当に久しぶりになってしまいました。あかみんです。 6月にしてこれがなんと2022年初めてのフィルムです。前回から半年空いちゃいました。まあゴタゴタしてたので仕方ないね... 今回は王道のKodak のPORTRA800を使ってみました。昨年の夏にPORTRA400を使ってその再現度に感動したので、今回もその現像した写真が手元に来た時の”感動の再演”を求めて渋谷を歩いてきました。 積読まみれの汚部屋とNikon F801s とPORTRA800 関係ないですけど、iP

          Cinestill800T #3

          久方ぶりです。あかみんです。 今回は昨年の年末に撮影したCinestill800Tというフィルムで撮影した写真を供養していきたいと思います。以前にも紹介したとおり、本当に良いフィルムです。 いつものNikon f801s 作例 河原町団地 昭和SFの未来都市にありそうな団地、川崎の河原町団地です。 昭和のSFっていいですよね。サイバーパンクもそうですが、高度な科学技術なのにも関わらずジョブズやビルゲイツがいなかった世界線でゴツい電子機器の数々と、めちゃくちゃな生命倫

          Cinestill800T #3

          FOTOS FILM 400 #1

          オールドレンズの広角レンズほしいなぁって思ってたら、ヤフオクで状態のいいNIKKOR-N Auto 24mm F2.8 があったので衝動買いしてしまいました。金欠のあかみんです。 というわけで、大学の用事で文京区に用事があったので湯島のまわりと、ひさびさに秋葉原に行って試し撮りしてきました。 今回使用したフィルムはFOTOS FILM 400。24枚撮りのiso400のカラーフィルム。夏に外箱の可愛さだけで買ったフィルムたちの上海 申光とか宇宙の片隅とかもこのフィルムでラ

          FOTOS FILM 400 #1

          Lomography Lady Grey B&W 400 #1

          こんにちは。あかみんです。 今回は初めて白黒フィルムを使ってみたので、その写真を紹介しようと思います。使ったフィルムはLomography Lady Grey B&W 400 35mmです。 ちなみに私は紅茶をたまーに嗜なむのですが、トワイニングのlady grey がまじで好きです。フィルムの名前が紅茶の名前なの、Lomographyのいきな感じすこですね。 作例工場地帯と横浜と神保町 Nikon f801-s + NIKKOR-S Auto 50mm F1.4

          Lomography Lady Grey B&W 400 #1

          PORTRA400 in 四国

          こんにちは。あかみんです。 前回に引き続き8月の四国旅行で撮影したフィルムの写真を載せていこうと思います。 といっても前回の記事から1か月、旅行からは2か月たって、関東ではこの一週間で秋を通り越して冬のようになってますが... 今回のフィルムはKodakの代表的なフィルム、PORTRA400の36枚撮りの写真です。カメラ屋さんでばら売りで買ったので外箱の写真はないです。 作例(?)・旅路 さて、前回は徳島から香川県観音寺にある高屋神社まで到達しました。それからまた特急

          PORTRA400 in 四国

          上海 申光 400 in 四国

          前回に引き続き四国旅行で撮影したフィルムの写真を載せていこうと思います。 今回使ったフィルムは上海 申光 400 27枚撮り です。ネットでは中国版PRO400Hと言われており、注目を集めています(?) 私はフィルムを始めたときにはもう35㎜判のPRO400Hがプレミアになってしまったので使えていないんですよね。一度は使ってみたいとおもいつつ、36枚5000円近くするのはなぁと。 ということで代わりと言ったらアレですが、似た色を求めて上海申光400を使ってみました。

          上海 申光 400 in 四国

          YAMA FILM 宇宙の片隅 in 四国

          こんにちは。あかみんです。 学生の特権であるクソ長夏休みを利用して、8月に四国漫遊の旅をしてきました。 今回はその旅行で使用したYAMA  宇宙の片隅 で撮影した写真を紹介するとともに、フィルムの感想を書きたいと思います。 外箱 クソ適当外箱写真 まずフィルムの外箱です。平成後期〜令和のサブカルチャーを体現したような独特な見た目でカメラ屋さんで衝動買いしてしまいました。かわいい。 24枚撮りでISOは400。値段は1000円くらいとコスパ良しです。 作例まずはサ

          YAMA FILM 宇宙の片隅 in 四国

          Lomography Color Negative 400 #1,2

          お久しぶりです。フィルムカメラ初心者のあかみんです。 今回は35㎜フィルムであるLomography Color Negative 400を初めて使ってみたので紹介します。 執筆時点(2021年8月)ではamazonで在庫切れらしいですが、カメラのキタムラなどで安易に手に入り、36枚×3本で3500円ほどとコスパの良いフィルムです。 今回は梅雨の時期に撮影した写真を挙げていきます。 作例  Nikon f801-s + NIKKOR-S Auto 50mm F1.4

          Lomography Color Negative 400 #1,2

          Cinestill800T #2

          フィルム沼に片足突っ込んでいるあかみんです。 今回は前回の記事に続いてCinestill800Tの二本目を使ってきました。ちなみにこのナンバリングは使った本数を表すこととします。 今回は雨あがりの夜の街を撮影しました。 Nikon f801-s + NIKKOR-S Auto 50mm F1.4 人の顔ばっかとったフィルムだからネットの海に放てるのは少なめ。フィルムは考えなしに数が撮れるデジタルと違って一枚一枚に思い入れがあるが趣ですよね。 やはり蛍光灯の青は美し

          Cinestill800T #2