とてもひそやかな伝令
これはとてもひそやかな伝令になります。
私は真剣です。
いつだって我々は真剣なのです。
たとえそんな風には全く見えなかったとしても。
実はあなたがいま、あなたの意思でこのページを開いていることがとても大切なのです。現時点では。
そう。
現時点では、とあえて釘を刺しておきましょう。
私たち存在というものは、いつだって暫定的なものだから。
あなたがいくつであろうと、資格をどれだけ持っていようと、太い実家を持っていようと、恋人を何人もっていようと、有名人の知り合いがいようと、あなた自身がインフルエンサーであろうと、この世における功績を残していようと、もしくはそうしたものを何ひとつ持ったためしがなかろうと、逆に負の遺産だらけだわ!と発狂しそうになっていようと。
すべては変化のなかにあります。
えらそうに言って申し訳ありません。
そんなことは今や小学生でも知っていることでしたね。
いえ、もしかしたら小学生たちのほうが我々よりももっと深くそのことについては分かっているのかもしれません。
後から来る者のほうがいつだって先に行く者となるのですから。
これはその昔、聖書が紡がれた時代から、いえ、おそらくはそれよりももっと遥か昔から伝令されてきたことのひとつです。
我々は薄々そうしたこの世のふしぎなことわりに気づきながら、連綿と続く命の系譜のなかで意識活動、つまり「人類」をやり続けてきました。
連綿と。途絶えることなく。
〈伝令〉
さて、ここで私は、いえ我々は、“わたし”に向けて伝令すべき事柄を言挙げしていくことになりました。
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