可惜夜のあとがき
まずは、感謝を。
秋ピリカグランプリ、運営のみなさま。
審査員のみなさま。
参加された執筆者のみなさま。
スキやコメントをくださった読者のみなさま。
本当にありがとうございました。
お疲れ様でした。
ずっと迷って迷って、いやでもなにか出すならこのタイミングしかないと思いまして。
とにかく、感謝を伝えたかったんです。
わたしはものすごく小心者なので、いつも迷っているうちに過ぎていってしまって後悔します。
なにかに、誰かに深入りすることがとても苦手で、でもそんなわたしが唯一深く入り込めたのが『書く』ということです。
そして、わたしの物語を好きだよと言ってくださる人たちです。
大事にしたいのに、ままならず、小心者がゆえにスキが精一杯でコメントも残せず、いつも心苦しいのですが、スキ以上の感情を込めて押してます。
きっと重いです、すみません。
『可惜夜』ができたとき、少なくともわたしらしさは出せたんじゃないかと思いました。
正直なところ、結果はあまり気にしていませんでした、とても楽しかったので。
ただ、読者賞の候補に挙げていただいたときはおののきました。
ちょっと隠れました、布団の中に。
通知が鳴る度に息をのむのは、後にも先にももうないかもしれないです。
遺書を遺す、誰にだろう、わたしはきっと家族ではないなぁと思います。
コメントにもいただいたのですが、胸のうちを知っていて欲しい人で思い浮かぶのは友人でした。
一番近い他人がベスト。あと、彼女と過ごす夜は全て可惜夜だったので。
自分は誰かなって、少しでも感じ入ってもらえたらとても嬉しいです。
もう、自分でもなにが言いたいんだか分かりません。なにも、言わなくてよかったのかもしれません。
ただ、この満足感をお伝えしたかった。
たくさんの方に読んでいただいて、スキをいただいて、わたしも重めのスキをたくさん飛ばしました(コメントするには、やはり少し勇気が足りませんでしたが)。
糧にして、もしかしたら糧になれているのかもと思えて、ひしひしと満足を噛み締めています。
結局のところ、自分が感じたことが全てなのだと思います。結果が伴わずとも、わたしは描き続けたいです、誰かの物語を。
だけど、ひとつ。もし次に機会をいただけるのであれば、深みと奥行きを手に入れたいです。
みなさんの作品を読めば読むほど、自分のものがのっぺりして見えてしまって。
考えると落ち込みそうなので、この辺で止めておきます。
本当に、楽しかったです。
『可惜夜』を読んでくれて、ありがとうございました。
後日、もう一つこのグランプリのために書いていた『情景反射』という小説を上げようと思います。
もしよかったら、読んでみてください。