【Hunt:showdown】治安が終わっとるルイジアナのバイユーで暗黒ナワバリバトルしてブキやギアを買っている
友達がみ~んなスプラトゥーン3でナワバリバトルやサーモンランしていて悔しくなってきたので、おれもやってるぜ!というところを記事で見せつけてやろうと思います。
Hunt:showdownを。
1895年のアメリカ、ルイジアナ州を舞台にした超ニッチなPvPvEバトロワ
1895年、アメリカのルイジアナ州、バイユー(小川の湿地帯)。そこは死者が歩き出し、この世のものとは思えぬ化け物が巣食う魔境となっていた…。いつしか懸賞金のかかった化け物を狩るハンターたちが集まり始めたが、ここは法の護りが届かぬ場所。人が人を狩り手柄を奪う、さらなる地獄へと変貌していたのだ…!
おれが以前からちょこちょことやっているこのHunt:showdownというゲームは、Crytekという色々と波乱万丈の歴史を辿った会社が開発したちょっと変わったゲームです。
プレイヤーたちは2~3人のチームを組んで手がかりを集めてボスを探し、見つけたボスを倒してバウンティ(倒した証)を持ち帰ることで褒賞金をもらえる、というシステムのマルチ対戦ゲーになっています。この褒賞金を集め、もっといい銃や道具を買い揃えてまた狩りに出かける…というサイクル。
なぁんだ、じゃあボスをさっさと倒して帰ろうぜ!…とはならないのがこのゲームの特徴で、要はバウンティさえ持ち帰れば誰がどうだろうが褒賞金をもらえるのです。つまり、「たまたま不運な事故で」「同業者を化け物と間違えて撃ってしまい」「バウンティを持っていたので自分のものにした」場合でも結構です。他のハンターを倒すと経験値ももらえるので、公式に奪い合いが奨励されているわけですね。
つまり、ボスを倒すというPvEに加え、「他チームを襲ってバウンティを奪っちまえよ!」「どうせあいつら盗人っぽいから先に撃ち殺しちまおうぜ!これは自衛だよ自衛!!」というほぼバトロワ化したPvPなのでPvPvEということになりますね。自分のチーム以外は生かしといても後で襲われるかもしんないし、放っておくとまったく得がないのでだいたい仲間以外のハンターと出くわすとあいさつ代わりに鉛玉や火炎瓶が飛び交います。ち、治安が終わっとる……。
1895年にマシンガンとかは無い
と、いうことでこのゲームが化け物を倒したり、その証拠をカネ目当てに奪い合ったりする暗黒バイトや暗黒ナワバリバトルが行われている地獄スプラトゥーンであることがご理解いただけたと思いますが、このゲームの個性的なところはまだまだあります。
このゲーム、とうぜん銃で撃ち合ったりするんですが、1895年はギルデッドエイジと呼ばれまだまだアメリカが近代化する途中の時代です。第一次世界大戦とか日露戦争よりも前!
1884年にやっとゴールデンカムイにも登場したマキシム機関銃が発明されましたが、そんなもん市場にゴロゴロあるわけがありません。ボルトアクション式のライフルが普通というか「へぇすごいね ハイカラだね」とか言われてる時代だと思ってください。
そう、このゲームにおける銃器の序列は現代の常識が通用しないめちゃくちゃ変な環境なのです。
FPSとか銃が好きな人に「射撃レートが高い(※連射速度が早い)銃は?」と訊いたらだいたい「サブマシンガンとか、マシンピストルとかじゃない?」という答えが返ってくると思いますが、元祖サブマシンガンのMP18が開発される20年以上前なのでこのゲームではレバーアクションのウィンチェスターとか二挺拳銃が高レートだねとか言われています。フルオートの銃もあるにはありますが、激レアでそうお目にかかることもないですね。脱着マガジンもほとんどないというか一発ずつカラ薬莢を取り出して弾込めする銃とかがザラです。クリップ装填できるモシン・ナガンがどれほど偉大なライフルなのかがよくわかる……。
そんな力関係のなかで戦うことになるので近現代をテーマにしたFPSとは根本的に戦闘のペースや雰囲気が違い、非常に新鮮な体験をすることになるんですよね。化け物が闊歩し殺人が横行する修羅の国なゲームなのですが武器まわりもだいぶ魔境であることがわかっていただけたかと思います。ブキが変わり種なのでこのゲームも実際スプラトゥーンなんじゃないかなぁと主張できますね?(彼は真顔で書き終えた)
ヒトは死んだら死ぬ
「なるほど……このゲームが古くて変わった銃で戦うゲームなのはわかった。でもその中でだって一番使いやすいとか強い銃はあるんだから、みんなそれ使うんじゃないか?」と思った人もいるかもしれません。正解です。威力が高くてある程度連発できる銃などもあります。
ただし、価格が高い。冒頭のあたりでも述べましたが、このゲームは褒賞金などで装備を買って装備して戦うゲームなので、いい銃は非常に出費がかさみおいそれと持っていけません。
さらに追い打ちをかけるのが、パーマデス(不可逆)システムの存在。ハンターたちにはアイテムを買って装備させたり、経験を積ませてレベルアップさせることで特殊能力を得て強くなったりしますが、ゲーム中に倒れて仲間に蘇生されなかったら「ハイそれまでよ」で消え去ります。育てて強化した能力も持って行かせた高い銃も全部パア!他の待機ハンターを使うか、新しく雇ってゲームを続けることになります。まあ、次のハンターはきっとうまくやるでしょう。
ってなわけで、強い銃は強いしアイテムをいっぱい持たせることもできますが、そのぶん死んだらそれまでという精神的重圧がのしかかってきます。マッチングレートによってだいたい同じくらいの腕前のプレイヤーと当たるようになっているので、サクッと死んでしまうリスクも十分あり得る。
逆に死ぬリスクを恐れて脱出したい場合は脱出ポイントに向かうことでいつでもゲームから抜けることができますが、イマイチお金が貯まりません。死にたくない、お金はほしい、でも他プレイヤーとカチ合いたくない…だから全神経を研ぎ澄ませて物音を聞き、銃声を発するべきか悩む。そんな緊張感がたまらないゲーム設計なんですね。
他人にオススメはできないがクセになる珍味ゲー
全力で推したいゲームのタグつけといてアレなんですが、正直このゲームを他人におすすめするかというとあんまりにも通好みすぎて「いやぁ……」と思ってしまうニッチなゲームではあります。でも間違いなくそこらにはない変わったゲームであり、またシステムの作り込みもすごいタイトルですね。ゲームの出来自体はかなり良い。
パーマデスだとは言いましたが、実はいまのHunt; showdownは初心者支援が結構充実していて、最初のうちは死んでもハンターを失わないとか無料でハンターを雇用できるといった改善が行われているのであまり怖がらず始められます。
セールで買ってちょっと触ってみるだけでもどこかクセになってしまう「濃い味」のゲームなので、興味があったら買ってみてください。
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