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AI初心者がAI画像生成ツール「DALL-E 3」を使ってドラクエ風プロフィール画像を作ってみた
夜の静けさに包まれたカフェの片隅。家事と育児を終え、夫に子どもを託し、ようやく手にした自由な時間。わたしはそっとノートパソコンを開いた。
「わたしもAIを使って、何かを生み出してみたい」
そんな思いつきに背中を押され、私は今日、AI画像生成ツールに挑戦した。
それはまるで、頭の中に漂う曖昧なイメージのカケラにカタチを与える、小さな冒険のようなものだった。
なぜ画像生成AIツールを使いたい?
「SNSのアイコンをAIで作ってみよう」。
そう思い立ったのは、ワーママとして何かを生み出したい、そういう漠然とした気持ちがあったからだ。
「育休中に新しい知識やスキルを身につけてスキルアップするか、副業や自分業の種を蒔く」。これが2024年のわたしの年間テーマだった。けれど、実際に「稼げるスキルやジャンル、テーマ」から考えてしまうと、何をすればいいのか、どう進めればいいのかわからないまま時間だけが過ぎ、不安と焦りだけが募っていった。
そこで、2025年は「AIツールやAIエージェントを活用したアウトプット」をテーマにした。まずは唯一使っているAIツール、ChatGPTに相談しながら、趣味や興味をテーマにした実生活で役立つツールやコンテンツを作る。とにかく「何かを生み出すこと」を優先し、「稼ぐこと」は一旦脇に置いておくことにした。それをSNSで記録しながら、自分の挑戦が誰かの参考になればいいな、と思ったのだ。
手始めに、SNSアイコン用の画像をAIで作ることに決めた。
画像生成AIツール、どれがいい?
とはいえ、正直なところ、そもそも「どんな画像生成ツールがあるのか」「どれを使えばいいのか」なんて全然わからなかった。
X(旧Twitter)で流れてくるAI情報を追いかけてはいたけれど、あまりにも情報量が多すぎて、完全に飲み込まれていた。どれが画像生成AIツールなのか、どれが自分に合うものなのか、さっぱり見当がつかない。
ChatGPTに相談してみる
そんなときにふと思い出したのが、ChatGPT。唯一ちゃんと使っているAIツールだ。とはいえ、有料版(月20ドル)を課金しているのに、育児に追われてほとんど開けていない状況だった。
ChatGPTに、わたしがやってみたいこと、画像の使用目的も相談しながら「AI画像生成ツールにはどんな選択肢があるの?」とChatGPTに聞いてみた。返ってきたのが、以下の3つだった。
ChatGPTのおすすめAI画像生成ツール3選
1. DALL·E 3(ChatGPT内蔵)
・ChatGPT Plusプラン(月20ドル)を利用中なら、すぐに始められる。
・日本語でのプロンプト入力が可能。
・商用利用がOK。
2. MidJourney
・高品質でアート性の高い画像が得意。
・ファンタジーや幻想的なスタイルが強い。
・Discordを使って操作する必要があり、少し敷居が高め。
3. Stable Diffusion
・オープンソースで無料から使える。
・自分でカスタマイズしたい中級者以上向け。
・インストールや設定が必要で、初心者には少し難しい。
DALL·E 3を選んだ理由
この中で選んだのが、ChatGPTに内蔵されている「DALL·E 3」だった。
一番の理由は、日本語でプロンプトを入力できること。英語で指示を出す自信がなかったから、普段から使い慣れているChatGPTの環境でそのまま始められるのがありがたかった。
それに、商用利用ができるのも大きなポイントだった。育児をしながらでも、自分の可能性を広げていけたらいいと思った。生成した画像をストック型の収入につなげられる可能性があるなら、試してみる価値がある。
実は、ChatGPTで画像生成を試したことがあるけれど、「ChatGPTに画像生成AIが内蔵されている」ことや、それが「DALL·E 3」(ダリ スリー)という名前のツールであることなんて、全く知らなかった。ただなんとなく「こんな画像を生成して」と指示を出して、好みの画像が生成されなかったから、「ChatGPTは画像生成が得意じゃないんだな」と思い込んでいた。
でも、実際は自分のプロンプトが下手なだけだった。「無知が傲慢を生む」とは、このことだと思う。
DALL·E 3で画像生成してみる
テーマは「ドット絵のワーキングマザー」
今回のテーマは「ワーキングマザー」にした。SNSアイコンだから、育児と仕事を両立しながら、デジタルテクノロジーに挑戦するワーママの姿を描きたかった。
スタイルとして選んだのは、ドット絵(ピクセルアート)。昭和生まれ、スーパーファミコン世代の私にとって、ピクセルアートはデジタル世界の象徴みたいなもの。同世代の人たちに懐かしさと共感を感じてもらえると思ったし、新しい挑戦や冒険へのワクワク感が込められている。
生成したいイメージの詳細を伝える
「ワーキングマザー」のキャラクターを作るため、以下の内容をプロンプトに盛り込んだ。
母親の特徴:
・ベリーショートヘア
・ナチュラルメイク
・鼻の上にそばかすがある
母親の服装:
・パンツスーツを着用
母親のポーズ、家族の要素
・赤ちゃんを抱っこ紐で胸に抱えている
・7歳の男の子と手をつないでいる
・もう片方の手にはMacBookを持っている
構図
・正面から全身を見せる構図
タッチ
・スーパーファミコンのドラクエ風
・64×64のピクセルアート
AIとの対話:プロンプトの試行錯誤
実際に生成された画像は、最初は思い通りのものではなかった。「言葉だけでイメージを伝える」というのが、思った以上に難しかった。
特に、次のポイントが課題になった:
言葉の選び方(「ドット絵」は英語で「ピクセルアート」など)
背景や構図を具体的に伝えるコツ
好みのテイスト、タッチを伝える表現
一度で理想の画像は作れなかったけれど、プロンプトを少しずつ調整して、AIが生成する画像に近づけていく過程で、どのような表現をすれば伝わるのかを学んでいった。
言葉で画像生成するには、そのための指示方法、表現方法を身につける必要があると痛感した。プロンプトの具体的な書き方を学ぶため、以下のnote記事を参考にした:
これらを参考にしたことで、プロンプトの改善点が少しずつ見え、納得する画像に少しづつ近づいていった。
ワーママがデジタル世界へ飛び込む日
最終的に生成されたSNSアイコンは、懐かしさと新しさが混ざり合った一枚になった。
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この過程で気づいたのは、AIはただの道具ではなく、対話を通じて共に作品を作り上げるパートナーのような存在だということ。
AIとの対話である以上、AIの流儀に従う必要がある。指示が曖昧だとAIも迷う。だからこそ、相手の流儀を最低限抑えたうえで、言葉を尽くして試行錯誤を重ねることで、自分の頭の中にあるイメージが相手に伝わり、カタチにしていくことができる。あぁ、まるで子そだてと同じじゃないか。
SNSアイコンを作る——ただそれだけのことかもしれない。でも、小さな一歩の背後には、「何かを生み出したい」「成長を記録したい」という想いが詰まっている。
この小さな小さな挑戦や試行錯誤が、いつか自分の未来や、誰かの小さな勇気につながったらいいな、と思う。
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