管理会計基礎1
管理会計基礎の知識をまとめました。
1.原価概念と管理会計
損益分岐点を求めるための変動費と固定費の計算式。
GM = S - V - F = S - S ×(1-MI%) - F = S × MI I% - F
S:売上高 V:変動費 F:固定費 GM:売上総利益 MI%:限界利益率
企業において予算を編成するには変動費と固定費をいかに分類、折半するか。
重要な言葉の定義は、
原価とは、経営活動上、経済的価値のある財貨・用役の正常な費消額をいう。
原価は直接費で賦課されるものと間接費で配賦されるものがある。
直接材料費
直接労務費
直接経費
製造間接費
原価計算の目的は5つある。
1.財務諸表作成目的
2.原価管理目的
3.利益管理目的
4.価格決定目的
5.基幹決定目的
原価計算には、標準原価計算、活動原価計算、直接標準原価計算がある。
2.会計戦略
会計戦略とは、会社に固有の会計目的を達成するために、
企業外部の経営環境と企業内部の経営資源の経時的な適応を図る一連の施策をいう。
会計目的を達成するため、
経営環境と経営資源から施策を導く。
成果計算を目的とすると会計基準の選択可能性があり、
経理中核の教育研修がある場合は、IFRSの任意適用となる。
日本における会計基準の選択は、日本基準、米国基準、IFRS、修正国際基準の4つがある。
効果はのれん償却の停止、管理会計のグローバル統一化がある。
会社が非公開の場合、事業承継税制の改正が経営環境としてある。
H30年までは、相続・贈与税を猶予する制度があったが年間で100件も利用されていなかった。
公開企業の場合、
H22の税制改正で100%親子会社間、100%子会社間の資源やりとりが無税となっている。
3.経営管理システムの設計・運用
経営管理システムの設計・運用は、
組織は戦略に従い、戦略は環境に従うため、
経時的な適応を図る業績管理会計、意思決定会計制度を設計・運用する。
例えば、アメーバ経営システムは、技術競争やコスト競争激化環境、
コスト競争力、スピーディな顧客対応、高度の技術開発力の戦略にあった組織である。
組織編成ルール、内部取引ルール、業績評価ルールを設計・運用している。
アメーバ経営システムの最大の特徴は、
製造部門をプロフィットセンターとした時間当たり採算表にある。
時間当たり採算表は、労務費を含まず、営業の収益源は口銭、
アメーバ間取引、内部金利、固定資産処分損益の計上、作業手順に従った科目配列になっている。
プロフィットセンターの価値観がプライスメーカーではなく、
プライステイカーであることが面白い。
以上です。