自動車のアーキテクチャの潮流
自動車の機能高度化が進んでます。
ソフトウェアによる制御が進んでおり、
総コード数は数億行とも言われております。
自動車の電動化が進むと更にソフトウェアによる制御が進みます。
エンジンを搭載する車両の世界販売台数予測は、
2030年にピークを迎えると予測されており1億台、
2035年には20%縮小した8000万台が悲観シナリオとして語られてます。
車の電動化により、
自動車のプラットフォーム、アーキテクチャは今後どのように変化していくのでしょうか?
プラットフォームとは、
クルマのシャーシとコンポーネンツの骨格部分を構成する基本部品の一連の組み合わせのことです。
アーキテクチャとは、
プラットフォームをアーキテクチャと呼ぶメーカー(ルノーやフォルクスワーゲン)もありますが、
呼び方が違うだけで意味は同じです。
走る、曲がる、止まるための基本部品構成です。
アーキテクチャは、
トヨタTNGA(Toyota New Global Architecture)、マツダスカイアクティブ、本田SED2.0、
スバルSGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)、
ルノー日産CMF(Common Module Family)、フォルクスワーゲンMQB(Modulareトランスバースマトリクス)、
各社共通化したグローバルアーキテクチャを採用している。
ルノー日産やVWは、
仕様の亜流を削ぎ落し、
必要な機能だけに照準を合わせたアーキテクチャを定めている。
プラットフォームを可変部分と固定部分に分け、
固定部分のPFを内蔵する構成部品を含めて、
ショートケーキのように切り分け、
互換性の高いモジュール単位での設計を行っている。
モジュール設計とは、
レゴブロックのように組み合わせながら一台の車を造り上げる設計です。
モジュール単位は、
コックピット、エンジン、エレアーキ、シャーシ等、
生産方式の最適化を想定して単位分けしている。
プラットフォームの中でも、
電動化の機能の軸になるのは、
電子プラットフォームの設計である。
車載電子制御ユニットの標準仕様はAUTOSARで統一されようとしている。
AUTOSARとは、ECU用電子制御の標準仕様を定めたモジュールスタンダードです。
基本ソフト開発では、
VECTORとElectro Bitが先行している。
車両の
分散型制御アーキテクチャ(ドメインアーキテクチャ)、
集中型制御アーキテクチャ(サーバベースアーキテクチャ)、
どちらにも適合できるメリットがある。
インコロナ、ウィズコロナ~アフターコロナのポストコロナの時代において、
車の電動化は加速して、
新たな自動車製造会社が生まれ、
新たなプラットフォームやアーキテクチャ、モジュール設計の手法が開発される時代となるのでしょうか。