ファイナンス~オプション理論
初めて学習するには敷居が高かったオプション理論をまとめます。
リアルオプションの事業価値算定に興味がありますが、あまりにもハードルが高く、
まずはデリバティブ取引(商品先物、為替、債券当)で、基礎言語やルールを学んだほうが良いかなと思いました。
オプションは、ファイナンス理論の最前線。
事業の経済的価値を表すNPVは、未来のキャッシュフローは確定しているという前提を置いている。
単一のシナリオに基づいて、事業の経済性を算定する。将来キャッシュフローが想定したシナリオから乖離する可能性は不確実性の割引率で考慮する。よって、事業の延期、中止、拡張といったオプションがあるときにリアルオプションの考え方は有効。
ボラティリティを見積もることができる。
不確実性の高い事業や契約に対してオプションの考え方は有効。
オプション理論の世界では、DCF法と同様、資産価値はリスクフリーレートで成長すると仮定する。
オプションのプレミアム価格のモデルは、二項過程モデルがベースとなる。
売り手側のヘッジ目的でオプションはあり、
コールとプットのパリティは、資産を行使時のリスクフリーレートで現在価値にした差と同一となる。
要するに、二項ボラティリティで時間的な価値だけの差しかないことになる。
二項過程モデルとは、
株価が上昇するか下落するかのどちらかしかないと仮定して、プレミアムを求める手法です。
ブラック-ショールズの公式は、
二項過程モデルを、連続したものとして捉えてプレミアムを算出する計算方式です。
オプションは、コールやプットという権利を売買することである。
オプションは買い手に権利行使の義務はなく、売り手には権利行使に応じる義務がある。
買い手は権利行使の義務がない分、その対価としてプレミアムを支払う。
売り手は権利行使に応じる義務があるため、プレミアムと借り入れを元にリスクヘッジの取引を行う。
リアルオプションは、初期の投資を行い、黒字化が見えたら継続、それ以外撤退するファイナンス手法。
リアルオプションは不確実な未来に対応できる利点がある。
時間として静的な判断をするNPVと、動的に捉えて評価できるリアルオプションの違いがある。
5年までのNPVがマイナス、5年から10年までに再度投資するがNPVはまたマイナス。この場合、投資はしない。
しかし、リアルオプションで考えた場合、5年から10年までの市場規模が大きく変動して、ボラティリティが大きいほど、プレミアムが高くなる。プレミアムが5年までのNPVもプラスに相殺できるのであれば、投資する判断に変わる。
これは、何を意味するかというと、
リアルオプションは、不確実性を事業評価に反映することのできる考え方である。
リアルオプションでは、ボラティリティが大きいほど、事業に着手するという意思決定が行いやすい。
NPVはボラティリティが高ければ、リスクとして資本コストが上昇する。
リアルオプションは、流動的な可能性と捉えて意思決定をしやすくする。
リアルオプションでは、ボラティリティをどう考えるかが重要になってきます。
高すぎるボラティリティは、事業は開始できても、リスクが高すぎて、初期投資が無駄になることにもなる。
以上