人生戦略~孫氏の兵法⑥虚実篇
孫氏「孫氏の兵法」は、2500年前の中国春秋時代(紀元前500年ごろ)に、
思想家孫武によって書かれたとされる兵法書のことです。
「孫氏の兵法」は「論語」と同年代の書物です。
孫武は戦争の記録を分析・研究し、勝利を得るための指針を理論化しました。
孫氏の兵法は、共通性のある軍事法則を13編にまとめた書物です。
13編毎に解説をしていきます。
本日は、第6篇.虚実(きょじつ)篇をまとめます。
第6篇.虚実篇 - 常勝はこの世に存在せず敵を知ること
虚実篇のポイントは、主導性を発揮することです。
基本理念は、常勝はこの世に存在しないため、水のごとく変化をすることです。
それぞれの考え方について記載しています。
■戦略・虚実戦術
勝利は創造するものです。
先回り先制、行軍、攻撃、防御、弱点を突く、敵の出撃を待つ。
人を致して人に致されず。
自分が相手の主導権を握る。
兵に常勢なく、水に常形なし。
水に型がないように、兵に決まった戦い方はない。
■戦場戦機選定
分散するとすべてにおいて弱くなる。
事前に判断する。
その趨(おもむ)かざる所に出で、その意(おも)わざるところに趨く。
すぐに行けない場所へ行き、敵が思わないところを奇襲する。
■兵力配備
敵の兵力を知り、兵力配備を集中する。
第6篇.虚実篇のまとめ
自分を無にして、相手の話を聞き出す事から始めます。
まさかの機を捉える察知力、直観力を鍛えます。
機を捉えたら、いち早く主導権を握り、
競争相手が少ない市場で困難を粉砕していきます。