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論語~為政第二

論語は、2500年前の古代中国の聖人、孔子についての書物のことです。
「論語」は、「孟子」「大学」「中庸」とあわせて中国儒学における「四書」の一つです。

論語は、孔子が弟子と問答した内容を、
孔子の死後に弟子が書物(20編512文)として残したものです。
20編毎に解説をしていきます。
第二編の為政第二とは、政治についての記述が多い編です。
孔子は、賢い人の考え方と愚かな人の考え方を説いています。

1.政を為すに徳を以って為すは北極星のような存在であれ。
組織の長たる人は部下たちの指針でなければいけない。

2.詩経を一言でいえば純粋であれ。
素直に耳を傾ける。

3.徳で導き礼で統制するなら民は恥じる。
ルールではなく道徳規範で統制する。

4.15にして学に志す、30にして立つ、40にして惑わず、50にして天命を知る。
60にして人の言葉を素直に聞けるようになり、70にして思ったことを自由にしても道を外れず。

5.礼の決まりに従い葬り、供養する。決まりに従う。

6.父母に心配をかけない。

7.考とは尊敬するのが人間の考。

8.考とは親の前で心から安らぎ楽しむ事。
いつも晴れやかな表情で親に接する。

9.顔回は何も反論しない。だが真意をくみ取り実現している。

10.その人物の本質はどう行動するか、何をよりどころにしているか、何に満足するか。

11.温故知新。
故きを温ねて新しきをしる、以って師となるべし。
古典は血肉となるまで読み込む。

12.君子は器ならず。

13.君子は自分の主張をまず行動で表し、その後に主張を言葉にする。

14.君子は同して比せず。
優れたリーダーは開かれた人間関係があり、常に生き生きとした精気に満ちている。

15.学んで思わざれば即ちくらし。思うて学ばざれば即ちあやうし。
学びと思考を両輪にして回し、人生や仕事に役立てるよう努める。

16.学問をするものは聖人の道を修めることに真心する。

17.知ることは知らないこととの境界線が明確であること。
物事は真に知っているといえるまで、その本質を探究し続ける。

18.たくさん聞いて参考にし、あやしいことは口にせず、見て参考にして、慎重にする。
発言に重みを持たせる。

19.心のまっすぐな人たちを評価する。
正しいことを当たり前に行う人物を長にする。

20.親孝行で民に愛情深く接する忠実。

21.親孝行兄弟仲良くは政治である。家を良くするのも政治である。

22.言行一致する信の徳。
人間は言うこととやる事が一致して初めて信頼に足る存在となる。

23.礼を引き継ぐ。

24.義を見てなさざるは勇なきなり。
勇気を持って他者のために尽くすことが義である。

まとめ
第二編の為政第二とは、
賢い人の考え方と愚かな人の考え方
を説いていました。
行動が先で言葉が後の言行一致、
礼をもって和を重んじる。
「自分の信と義を確立して社会から人生を学びましょう」
と論語の為政第二は説いています。