スマートシティ~会津若松市まとめ
スマートシティとは、
デジタルテクノロジーの力で創生する街の事です。
例えば、
8つの都市機能をマイポータル化(市町村のSNS・ECサイト等)することで、
市民一人一人にマッチしたサービスやプロダクトを提供することです。
8つの都市機能とは、
エネルギー、観光、健康医療、教育、農業、ものづくり、金融、移動です。
地方都市が抱える課題、
高齢化社会、市民活力の低下に対して、
市民を巻き込む自分ゴト化が求められます。
パーソナルデータの活用は市民が主導権をにぎることです。
オプトインは、市民がデータを提供しても良いと自分で決める方式、
オプトアウトは、市民の意思に関わらずデータを活用する方式です。
今後、オプトインによるスマートシティを構想することが成功への条件と考えます。
データを活用することにより、
マイナス面の削除とプラス面の創出、
市民、社会、企業の3方善しを追求することになります。
市民中心の社会実現に向けてデジタルを使いこなすことです。
市民中心の社会実現に向けてのアクションプランを示します。
1.デジタル社会の青写真とビッグデータを整備する
2.予算をデジタルシフトさせる
3.デジタルデバイドを解消する
スマートシティは、市民QOLの向上、イノベーションの創発、
社会的課題の解決、経済発展のための施策です。
スマートシティの設計要素を示します。
1.街の構造・仕組みのコンセプト化
2.住民・拠点企業のセグメント
3.住民の移動
4.データ
5.受益・負担モデル
6.マーケティングブランディング
7.パートナーシップ
8.行政連携・政策連携
市民への提供価値は、
データ駆動型の仕組みを用意して住民一人一人の行動を変容することです。
スマートシティのプレーヤーは、
デベロッパーとIT企業です。
マネタイズモデルは、
不動産のバリューアップ、スマートサービスを提供することによる収益、
事業創出によるキャッシュイン、データ販売・広告・トランザクションフィーです。
スマートシティを実装する人材は、
データサイエンティストやアナリスト、ソーシャルサイエンサーです。
彼らは、最先端のワクワクする仕事ができれば、住む場所を問わないと思っている方が多いです。
仕事のプロセスを示します。
1.As is/To Be
2.Reference
3.PoC
4.Model
5.Certification
6.Promotion
7.Expand
例えば、
デンマークとスウェーデンのメディコンバレーを
医療情報を集めることで産業振興策を成功させたReferenceとして応用します。
スマートシティ化に成功している日本の事例を紹介します。
福島県会津若松市です。
人口12万人の街で、
パーソナルデータを活用した
スマートシティプラットフォーム、都市OSを運用しています。
運用するには、
産学官連携のシステムを構築しました。
産業は、データアナリスト、ソーシャルサイエンス分野の企業を誘致しました。
学校は、ICT専門大学の会津大学で人材を育成しました。
官は、予算をデジタルシフトさせました。
具体的な施策は、
情報提供ポータルの会津若松+、
IoTヘルスケアプログラム、
スマートエネルギープロジェクトの市民への提供です。
結果、
エネルギーは、27%maxの削減効果がありました。
健康医療は、バイタルデータから早期の健康管理、予防、検診、診療に繋がりました。
スマートシティのテクノロジーにおけるコンセプトは、
市民を中心とした行動変容を促進することです。
よって、
デジタルデータのオープン、フラット、シェアの精神のもと、
オープンAPIのエコノミーを構築してます。
結果、企業によるビジネスの囲い込みができないため、
難しい判断を迫られたと聞いております。
会津若松市の市民は製品提供型の購買からサービス提供型の購買へシフトしていきました。
結言、
スマートシティは、市民QOLの向上、イノベーションの創発、
社会的課題の解決、経済発展のための手段です。
人間中心の社会実現に向けてデータを使いこなしていきましょう。