論語~雍也(ようや)第六
論語は、孔子が弟子と問答した内容を、
孔子の死後に弟子が書物(20編512文)として残したものです。
20編毎に解説をしていきます。
第6編の雍也(ようや)とは、孔子が認めた人物のことです。
孔子は、雍(よう)を人の上に立って指揮ができる人物と評価しました。
人物の評価を通じて、君子として人格(五徳)を磨くことを説いています。
有名な格言の「人生楽しむことに勝るものなし」と解釈できる文言も掲載されてます。
1.雍也は、人の上に立って指揮ができる人物である。
2.行動が簡潔であっても、考えは慎重であること。
3.顔回は学問を好んで怒りの感情に振り回されることなく、同じ間違いも二度と繰り返したことがない。
4.君子は、困窮した者を助けるが、富裕な者を更に豊かにはしない。
5.働きの報酬は自分の働きであり辞退しない。
6.当人の徳と才により人の価値は生まれる。才能が抜きん出れば必ず見出される。
7.顔回は仁の徳から離れることはなかった。
8.果断で決断力があり、物事が良く見える多才であれば政治は出来る。
9.徳業第一であり、自身の名誉や栄達のために仕官することを好まない。
10.病は天命である。
11.学問と徳行の日々を十分に楽しむことができれば質素は気にならない。
12.力足らざる者は途中で投げ出すが、今あなたは全力を使っておらず、言い訳をしているのだ。
13.君子として人格を磨く経営者になりなさい。
14.有為な人物は、道を行く時は近道をせず、公事がなければ城の部屋にも来ない。
15.自分の功績を誇ることはしない。
16.説や容貌が優れていなければ上手く世渡りできない社会となった
17.事を行うには必ず通るべき道理あり。
18.君子は、文(装飾)と質(質朴)、外と内の両面の充実がバランスよく整うこと。
19.人間は直に生きているものだ。正直さがなければ、あやうく生きているだけだ。
20.之を知る者はこれを好む者に如かず。
21.相手の知性・教養レベルに応じて話の内容を変えなさい。
22.仁者は、最初に難しい問題を片付けて、後で実利を得るようにする。
23.知者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむ。知者は動き、仁者は静かなり。知者は人生を楽しみ、仁者は人生を長生きする。
24.名実ともに一致させる。
25.伝統的な形態や慣習が無闇に変化させられることは好ましくない
26.仁者は決して慌てない。
27.君子は広く文に学びて、礼によってその知識を集約する。
28.もし間違いがあったならば、天が罰を与えるであろう。
29.中庸の徳は、至高の徳である。
30.仁者は身近な例えを用いて実践する。これが、仁徳の道である。
まとめ
第6編の雍也は、
仁者とは徳業第一である人と説いています。
仁者は決して慌てず、身近な徳業を積む人です。
「中庸の徳は、至高の徳である」という格言を日常において実践していきます。