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論語~述而(じゅつじ)第七
論語は、孔子が弟子と問答した内容を、
孔子の死後に弟子が書物(20編512文)として残したものです。
20編毎に解説をしていきます。
第7編の述而(じゅつじ)とは、先人の学説のことです。
第7編は、孔子自身の言葉や容態、行動に関した記述が多く掲載されてます。
日々精進により、自分は徳と仁を修練する。
結果、何事にも動せず、心穏やかでのびのびと生きていきます。
1.学問の教えを述べることにとどめ、新たにつくることをせず。
2.黙ってこれを識学して、学んで飽きることなく、他人に教えることを倦まず。
3.徳、学、義の不善であることを憂う。
4.くつろぐ時は、のびやかでにこやかにする。
5.理想とする姿を夢見なくなった時が年老いた時。
6.道に志し、徳に拠り、仁依り、芸に遊ぶ。
7.礼を尽くす人には礼でお返しする。
8.分かりたい、言いたい、一隅を照らすようでなければ、教育をしない。
9.喪中の人の近くでは、食をせず、声を上げず。
10.君主に用いられた道を行い、必要とされなければ退く。出処進退をわきまえた振る舞いをする。
11.富は天の計らいであり、求めてもしかたがない。
12.祭祀と戦争と疾病の時は慎重な態度をとる。
13.国家を安定統治する時に最も重要なものは礼節と音楽である。
14.仁徳の道を守る為に死んだのであれば後悔などはない。
15.不義によって富を得ているものは浮雲でしかない。
16.50歳にして学び続ける人に大きな間違いはない。
17.教養ある人は、詩経、書経、礼に長ける。
18.孔子は、政治に憤慨すると食事を忘れて仕事し、楽しみを感じると心配事を忘れ熱中し、自分が老いている事に気づかないような人である。
19.古を好んでひたすら道理を求めてきた。
20.孔子は現実主義者である。孔子は、怪力、反乱、鬼人の超自然的や超越的な力について語ることはなかった。
21.3人歩めば必ず我が師あり。善き者に従い、善かざるものをあらたむ。
22.天は徳を私に与えた。
23.我は隠すこと無き。
24.孔子は文、行、忠、信の4つを教育された。
25.徳、恒ある者に出会い、大切にする。
26.孔子は釣をするも網は設けず、狩猟をするも眠っているところを射ず。
27.知らないことを問いて善きことを選び、読書をして記憶する。
28.風説や偏見によって相手に対する態度を変えない。
29.仁は遠くにあるものか?仁を欲すれば、ここに至る。
30.過ちがあれば誰かが教えてくれるのは幸せ者だ。
31.音楽を仲間と共に楽しむ。
32.文はできるが、身をもって君子を行うのは、まだまだ修得の道である。
33.聖や仁へ向かって努力する。
34.傲慢であるより卑屈なほうがまだいい。
35.贅沢は傲慢、倹約は上品ではなく、中庸を求める。
36.君子は心穏やかでのびのびとしている、小人はせこせこして落ち着きがない。
37.孔子は温やかにして厳しく、威厳を持って礼儀正しく、丁寧だから安からでおおらかである。
まとめ
第7編の述而(じゅつじ)は、
孔子自身の言葉や容態、行動が多く記載されていました。
日々精進により、文武両道、徳と仁を持ち、
心穏やかでのびのびと生きていきます。