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相手に「与える」ために、今日もわたしは自分に水を注ぐ:ありのままの自分を好きになる



相手に「与える」ために、今日もわたしは自分に水を注ぐ

今回のタイトルでもあるこちらは、太平洋を船で横断しているときにフランス生まれ育ちの友人からもらった言葉より派生しています。少し説明していきますね。

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これを読んでいるみなさんは、きっと普段から頑張り屋で、相手の気持ちがよく分かって、たまに分かりすぎて。社会がこうなってほしい、世界がこうなってほしい、目の前の相手にこんな希望を持ってほしい。そんな素敵な夢を抱いている方だと思います。

その夢をかなえたい、そのために努力しなければいけない。誰よりもいろんなことを経験し、学び、成長したい。だからこそ、自分に厳しくいる。だっていまの自分を認めるということは、成長が止まるということ。そんなことになったら、夢が遠のいてしまう。怖い。

こんなことを思っているのは、あなたが夢に一生懸命な証拠です。すごく素敵なことです。自分に厳しくするのって、誰でもなく自分にしかできないことで、苦痛が伴うと分かっていると人間はそこから逃れる傾向にあります。その中でも逃げずに、より良い社会のため世界のために立ち向かうあなたはすごい人です

なぜ自分に水を注がないと、相手に注げないのか

さて、友人がくれた言葉に戻ります。当時「世界を変えるためなら、自分が苦しむのは当たり前」こう信じていると話すわたしに、彼はこんな言葉をくれました。

自分の心のコップがいっぱいでなければ、相手には水を注げない

身体中を衝撃が走り、一瞬では理解ができず。
彼はこう続けました。

自分の心に水を注ぐというのは、自分を愛すること。まず自分が愛に溢れ、準備ができた状態でないと、カラカラのコップからは何も相手に与えられない。

より良い世界をつくるため、相手がもっと自分のことを好きになってもらうため、自分の苦しみなんて無視しようと思ってきたのに。そうだったのか。ずっとカラカラの雑巾から、一生懸命に相手に水を与えようと頑張っていたんですね。これに気づいたとき、やっと自分が自分を夢から遠ざけていたことにはっとし、同時にありのままの自分を見つめてみる勇気が少し出ました。

「愛するということ」を書いたフロムも、著書の中で次のように述べています。

自分を愛する程度にしか他人を愛せない  F・フロム-ライヒマン

▼フロムが著書内で述べた「自己愛」について、こちらの方が分かりやすく解説されています

相手に「与える」ために、今日もわたしは自分に水を注ぐ

いままで世界のため、目の前の相手のために精一杯走ってきたあなたは、とてつもないエネルギーと熱量を持っています。今度はそのエネルギーを、ちょっとだけ自分に向けてみてませんか。

自分が嬉しいと感じる瞬間、悲しいと感じる瞬間、痛みを感じる瞬間、少し立ち止まって、心の声を外に出してみることも、自分を愛することの一歩だと信じています。自分を抱きしめるように、心に水差しを向けて、愛を注いでみてください。

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人生の大切な時間を使って、いつ終わるんだろう、と思いながらも最後まで読んでくださったあなたへ。

今日も二度とないこの日、素敵な一日になりますように。

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ーこれを書いた人

エバタアキミ/あっきー
カナダの小さな島でマイノリティとして生活したことをきっかけに、「普通」の存在しない社会を目指す23歳。
#違いを愛する世界をつくる人 #笑顔おばけ
公益社団法人CISV日本協会メンバー
内閣府世界青年の船32期 日本代表青年   


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