AWS re:Invent 2024で私が気になったことまとめ ~生成AI編~【AWSシリーズ】
哈儸大家好!あっきーです。
本年もどうぞよろしくお願いいたします!
今年も年1のAWS公式ビックイベントである「AWS re:Invent 2024」が、先日ラスベガスで開催されました。
※いつもリンク ↓ 貼っていますが、もう2025のページになっていますね。
こちらについて、私がサイボウズのWebチームとして気になったことを、簡単にピックアップしてみました。
前回は「設計・アーキテクチャ編」、今回は「生成AI編」です。
例年のごとく、完全に個人メモのようなものですが、ご興味のある方はぜひ読んでいただければ幸いです。
※過去のはこちら
今年はre:Invent期間だけでなく、いわゆる「予選落ち(※re:Invent開催の前に出るアップデート)」にもたくさん気になるものがありました。
生成AI周りはre:Invent期間に多く発表されましたが、「予選落ち」期間にあったものもいくつかピックアップしていこうと思います。
生成AI関連
Amazon Q Developer ~ 管理機能関連
【予選落ち】
Amazon Q Developer Proで、ユーザーのアクティビティのレポートを受け取れるように
Amazon Q Developerはとても便利な機能ですが、どのようにユーザーが利用しているかわかりづらそうな面もあったので、そこが一括で見えるようになるのは面白いなと思いました。管理者にはかなりうれしいのかもしれませんね。
Amazon Q Developerでコスト分析ができるように
これぞ生成AIといった感じですが、アカウントのコスト分析について、Amazon Qに聞くことができるようになりました。今まで自分たちで見方を工夫して分析していたものが、気になったことを聞けば教えてくれるというのはとても助かるなぁと思います。日本語対応も待ち遠しいですね。
【期間中】
Amazon Q Developerで、運用調査機能が追加(プレビュー)
リソースの挙動や不具合について、Amazon Qに質問できる機能が発表されました。自分たちで調査しなければいけないものを、ざっくり聞けば必要な情報と解消法まで教えてくれるなんて、すごいと思います。まだプレビューなのでGAが楽しみです。
Amazon Q Developer ~ コード関連
【期間中】
Amazon Q Developerで自動コードレビュー
コーディングの生成AI補完は昨今様々あるとは思うのですが、Amazon Qでもできようになったんだなという感想です。コーディングは正直私の苦手分野ではあるので、細かい差や良し悪しはわからないのですが、知っておきたいと思います。
Amazon Q Developerでコードからドキュメントの生成が可能に
こちらもコーディングで嬉しい機能ですが、ソースコードからREADMEなどのドキュメントを自動生成してくれるようです。たたきはこれでざっくり作れそうですね。こちらも日本語対応が待ち遠しいのではないでしょうか。
Amazon Bedrock関連
【予選落ち】
AWS Amplify AI kitの登場
AWSの生成AIサービスであるAmazon BedrockをバックエンドとするWebアプリを、Amplifyから簡単に作成できるためのkitが発表されました。Bedrockで好きな生成AIモデルを選び、それを組み込んでの機能が容易に提供できるかもと思いました。
【期間中】
Amazon Kendra GenAI Indexの登場
以前弊社内でも試したKendraですが、Amazon Bedrock Knowledge Basesが登場してからは、どっちを使うかが議論に良く上がるようになっていました。私も以前試してみましたが、データソースなどの関係で後者の方が手軽で、Kendraはどうしてもお値段のこともあって、エンタープライズ・本格的な検索なイメージがありました(個人の感想です)。他にも、細かな検索性の違いなどもあったのですが、今回、その二つが合わさってKendraから提供されました。これまではメリデメで選択の流れだったかと思うのですが、それらのいいとこどりなのであればさらに期待が膨らむサービスだなぁと思っています。
Amazon Novaの登場
今回の一つの目玉だったかと思いますが、AWSからも生成AIモデルのNovaが発表されました。軽量・安価から高性能のもの、画像や動画生成のモデルたちが含まれているようですが、今後の活用や広がりに期待です。各モデルについては下記を参照ください。
その他
ちょっとだけ、ジャンル外のことも書いておこうと思います。
Amazon Linux 2と2023について
発表されたというわけでなく、どこかのセッションでさらっと発表されたらしいですが、EOLやサポート形式がそれぞれ変わったようです。
特にAL2の方は、今年で終わると思われていたのがさらに1年延びたので、予定が変わったホッとした方もいるのではないでしょうか。
AWS Disaster Response
弊社でも大変お世話になっているクラスメソッドさんのブログ引用ですが、AWSの災害支援がとても興味深かったです。ソフトだけでなく、ハードごとの支援というのはさすがだなと思いました。弊社にも災害支援の取り組みはあるので、とても参考になる内容です。
おわりに
いかがだったでしょうか。
どうにか時間が取れて、後半の「生成AI」編も書き終えました。
新年早々幸先がいいのかも?
それではまた!