むくんだ目蓋の朝
おはようございます。
#書く習慣 #30日チャレンジ 9日目。今日は『最近泣いたこと』です。
『泣く』の種類
『泣く』っていろいろあるなって思います。
自分の感じている、自分に対する悲しいという感情からの『泣く』。
自分に対する辛いという感情からの『泣く』。
自分に対する悔しいという感情からの『泣く』。
映画やドラマ、小説、漫画を読んで、悲しい展開についての『泣く』。
辛い展開についての『泣く』。
めちゃくちゃ幸せな展開についての『泣く』。
あと、なんだろう。
挙げていて、そういえば、自分に対する幸せだなぁって感情からの『泣く』って、記憶にないことに気がつきました。
忘れてしまっているのかもしれません。
自分について泣くときって、悲しい、辛い、悔しいが中心。笑い上戸なので、ツボに入ると涙が出るほど笑い続けます。自分にとって、一番好ましい『泣く』かもしれません。
昨日号泣したこと
実は、昨夜号泣しました。
ほんっとに、号泣と表現するしかない泣き方。嗚咽が堪え切れなくて、子どもみたいに「ひっくひっく」言いながら、ぼろぼろ涙が止まらない。
悲しい、辛い、嬉しい、なんて幸せ!!
全てひっくるめて泣きました。
何にそんなに泣かされたのかというと、某中国ドラマのオーケストラコンサートがありまして。現地に行くのは憚られたので、配信で鑑賞していました。
もともとのドラマが、とにかく辛いし悲しいし、切ない展開の連続。
ドラマを見ているときもしょっちゅう号泣していました。
何回も見ているので、曲を聴けばどの場面の曲なのか分かります。中国の伝統楽器も使った演奏でしたから、演奏を聴くだけでも世界観に浸れて、涙が出るだろうと予想はしていました。
そんな予想を軽々と超える編成でした。
オーケストラのバックに大きなスクリーンがあって、そこにドラマのシーンが映し出されながらの演奏。
ドラマの展開と同じように流れていくのですが、ポイントとなるシーンが見事につなぎ合わされ、時には繰り返され……鬼かと思いました。辛い、辛すぎる、だから見返さないシーンなのに!ああでもやっぱりいい曲……!ああでもやっぱり辛い~!
もう、我ながらいろいろとぐちゃぐちゃでした(笑)
最後は幸せな気持ちで号泣して締められたので、そこもまた素晴らしい構成でしたと心の中で拍手を送らせていただきました。
なぜ泣けるのか
悲しい展開、辛い展開……昔からドラマや映画などで、テンプレートと言えるほどよく見る展開があります。
ああ、きっとこの先はこうなるんだろうな、と予想ができる。
先述のドラマも、展開だけを文章で説明すれば、なんかよくある辛いドラマなんだろうなという印象になります。
実際に見ていても予想できる展開はありました。
それでも泣ける。
だからこそ泣けるのか?とも思いましたが、どうなんでしょう。
ひとつ、確かに言えるのは、悲しくて辛いドラマだから好きなわけではない、ということです。
むしろ、できれば避けたいジャンルです。
それでもあのドラマが好きなのは、人としての美しい、優しい生き様が描かれていること。美しさと優しさを表現するために、役者さんはもちろん、関わる多くの人がつぎ込んだ情熱が伝わってくること。
感情を、感情を表す言葉で直接的に伝えるのではなく、そこまでの展開、登場人物の言葉や表情、音楽といった表現で間接的に伝えてくる。
職人技です。
職人技の集合体。
問答無用で心をもっていかれます。
ドラマでなくても、絵、音楽、写真、文章……
気づけば心を奪われていた、そんな経験はありませんか?
理由を説明できることもあれば、自分でもうまく説明できないこともある。ただただ魅了される。惹きつけられる。
なんとも幸せな経験だなと思うのです。
昨夜の号泣で、今朝は目蓋がむくんでいます(笑)
ひどい顔だなぁと鏡を見て苦笑するものの、後悔はなく、心が満たされる経験ができた幸せを噛み締めた朝でした。