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【創作雑談】ぼーっと見てんじゃねーよ!

NHKのチコちゃんに叱られるのセリフっぽいですが、実はこれは自分も創作の先輩に言われた言葉です。

アニメ、マンガ、映画、小説、演劇、あらゆる物語作品は全て計算されて作られています。

ストーリー、キャラクターのセリフ、キャラクターの動き、カット割り、場面の演出、レイアウト、全ては意図されて作られています。

特に一流の作品であるほどに、細かく計算されています。

例えば、ぼっちざろっくの以下のシーンでは、ぼっちが覚醒するところで、虹夏とリョウがぼっちの変化に気づいて演奏を合わせます。
これによって、虹夏とリョウの結束や、結束バンド自体の結束力がわかります(逆説的に、普段ぼっちのぼっちが周りに合わせられずに、ひとり突っ走るところもよく出ています)。

※アニプレックス公式動画

また、ぼっちの想いや変化を最初に感じ取るのが虹夏の姉の星歌です。
彼女はライブハウスオーナーをしているために、誰よりもバンドのことを理解しています。

それゆえに、最初にぼっちの変化や覚醒に気づくのが星歌なのです。
そこで言葉で説明しなくても、星歌の実力がわかるようになっています。

これはほんの一例ですが、何気なく見ているアニメ・映画・ドラマ・マンガ・小説・演劇は全て計算されてつくられています。
特に一流の作品ほど計算されて作られています。

しかし、演出意図を細かく説明しなくても、ちゃん読者や視聴者は制作者の演出意図を無意識に感じ取っています。

その演出の積み上げこそ、面白さに直結しているのです。

そして、大ヒット作品ほど、そうした細かな演出がされています。

そうした演出を学ぶためには、教本から技術を学ぶだけではなく、一流の作品をたくさん見て、何度も見て、1つ1つの場面がどんな風に作られているかを分析して、知識として吸収することです。

そうした引き出しがなければ、いざ自分の作品を作ろうとした時に、引き出しがない状態になってしまいます。

とにかく一流の作品を細かく見て、全ての場面がどんな風に作られているかを頭に叩き込んでください。

映画・ドラマ・マンガ・小説をただぼーっと見ているだけでは、決して身につきません。

とにかく一流の作品を意識して注意深く見てください。

そうすれば、いろいろなことがわかってきます。

最後までご覧いただきましてありがとうございました。

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秋月大河@作家シナリオライター
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