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【創作雑談】タイトルから考える

みなさんはタイトルを最初につけますでしょうか?
それとも、最後にタイトルをつけますでしょうか?

タイトルは作品の顔でありますし、書店でお客さんが本を手に取る時に、まず目を引くものであるので、とても重要なものです。

オシャレで恰好いいタイトルがついていると、それだけで興味が引かれますよね。

だから、私もアマチュア時代は(今もですが)タイトルをつけるのが苦手で、適当にタイトルをつけて最後に公募で応募する段階になって、慌ててタイトルをつけるといったことをしました。

しかし、今、新作の企画をいろいろと作っておりますが、今回はタイトルから考えています。

■WEB小説はなぜ長いタイトルなのか?

とあるライトノベル作家さんが「私はまずタイトルから考えます」というようなお話をされていました。

一時期WEB小説から書籍化する時には、長いタイトルが好まれましたよね。

・転生したらスライムだった件
・乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった
・ダンジョンで出会いを求めるのは間違っているだろうか
・世界最高の暗殺者、異世界に転生する

長いタイトルの好みは分かれますが、これは元々WEB小説ではタイトルで読者を引きつける必要性があったからです。

WEB小説の場合、読者は「タイトル」→「あらすじ」→「本文」と続くため、まずは「タイトル」で読者の興味を引かせる必要があったのです。

だから、「タイトル」にどんなストーリーかをわかりやすく伝える必要があったので、タイトルが長くなったわけです。

つまり、このタイトルが「ログライン(ひと言あらすじ)」になっているわけです。

このようにWEB小説の場合、タイトルで読者にアピールするため、タイトルには読者の興味を引かせる要素がちりばめられています。

例えば、『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった』の場合は「悪役令嬢」「破滅フラグ」「乙女ゲーム」「転生」という流行の要素がタイトルに取り入れられています。

『世界最高の暗殺者、異世界に転生する』も「世界最高(無双系)」「異世界」「転生」という要素が入っています。

タイトルを見るだけで、読者はジャンルや読みたい要素が入っているかわかるわけです。

■まずはタイトルから考える

そんなわけで、まずは仮タイトルでもつけてからストーリーやキャラクターづくりをしてみてはいかがでしょうか?

以前も企画のログラインの段階で興味を引かなければ物語の面白さに限界値がある、というようなお話をしました。

同じように、タイトルの時点で興味を引くような要素が入っているかもとてもも重要だと思うのです。

仮でもタイトルを先に決めると、物語に軸や柱が立ちます。

例えば、私の作品『ゆりごはん!』は「百合+ごはんもの」なので「ゆりごはん」という仮タイトルを最初につけました。

ゆりごはん!

そして、そのまま本タイトルになってしまいました。

物語の柱が明確になるので、ストーリーやキャラクターも作りやすいと思うわけです。

仮でもよいのでタイトルをつけてみて、それが面白そうかどうかを判断するとよいと思います。

例えば、『誰が勇者を殺したか』なんてとてもキャッチーですよね。

タイトルを聞いただけでわくわくしてしまいます。

作家志望さんは作品制作の中で迷子になることも多いですが、それは自分の作品の柱や軸がどこにあるのかがわからなくなるからです。

自分の作品の何が面白いのかがわからなくなるから迷子になるのです。

なので、一番最初のタイトル決めの段階で、どれだけキャッチーな要素を入れられるかを踏まえた上で、それに沿ってキャラクターや世界観を広げていってはいかがでしょうか?

最後までご覧いただきましてありがとうございました。

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