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【ゲーム紹介】『ファイナルファンタジーⅦリメイク』体験版②

 前回に続いて『ファイナルファンタジーⅦリメイク』体験版の感想です。
 以下は前回のブログです。


●新しい解釈がよい

 実はここが今回のFF7Rで面白かったところです。

 旧作のOPではエアリスがライストリームの光を浴びたところから、すくっと立ち上がってミッドガルの大通りに出て、ぐーっとミッドガル全体を映していきます。

 今回も基本的には同じなのですが、ちょっと違うんです。
 エアリスが登場してライフストリームの残滓みたいなものに触れて安らぎみたいな表情を浮かべていると、何かの気配に気づいて逃げるように裏路地から大通りに出て行きます。

 つまり、これはセフィロスやジェノバの気配に気づいて、エアリスは慌てて裏路地から逃げ出しているわけです。

 予兆というか、不穏な空気というか、エアリスを取り巻く不吉なものを旧作よりもはっきりと示しているのです。

 そのせいで、よりドラマチックになっています。

 以前は初代PSということもあり、表現に限界がありましたから、やりたくてもできない表現がたくさんあったかと思います。でも、今は映画のように細かい演出もできるようになりました。

 だから、より物語で細かい演出をつけられるようになりました。

 そういう小さな演出や伏線の積み重ねが観客の無意識によりキャラクターの背景を察したり、物語を盛り上げていくために必要な演出だったりするわけです。

 旧作で忘らるる都の展開は確かに衝撃的ではありましたが、やはり物語として見れば唐突感がある展開です。

 でも、おそらくこのFF7Rではそこまでの過程を丁寧に描いて積み重ねていくからこそ、忘らるる都での展開はよりドラマチックになるはずです。
(今回はそこまでにはたどり着きませんが)

 ちなみに、今回の壱番魔胱炉爆破事件も掘り下げられるようです。
 バレットたちにとっては壱番魔胱炉爆破は、星を守る正義であっても、彼らの起こした行為そのものはテロ以外の何物でもなく、無辜の人達を大勢犠牲にしたことは変わりません。

 映像がリアルになったからこそ、そうした問題を旧作のようにあっさりと流すわけにはいきません。
(旧作では表現したくてもできなかったこともありますが)
 今回の体験版ではそこまでは触れられていませんでしたが、今後彼らが起こした罪と責任が降りかかってくることになります。

 その問題にちゃんと向き合っていくかというところも気になります。

 旧作のFF7はあの2頭身キャラだからこそ、曖昧にぼかしてもプレイヤーの想像で補ってぼかすところもできましたが、本作はよりリアルな映像になったことで、そうした細かいキャラクターの心情や、キャラクターの起こした出来事を映画のように細かい演出で見せていかなければいけません。

 それは非常に演出担当のクリエイター達は大変だったと思いますし、同時にやりがいもあったと思いますので、ぜひそこも注目していきたいです。

 個人的にはレノたちがどういう風に描かれるのかも気になります。

『FF7AC』でもレノなどアニメ的なキャラクターがどうしても私は引っかかってしまいました。
 旧作のゲームの時はまったく気にならなかったのですが、リアルなキャラクターになるほどアニメ的な口癖や仕草などに違和感が出ます。

 それはディレクターの野村さんやシナリオの野島一成さん節だと思うので好みかと思いますが……。

 同じ映像化作品の『キングスグレイブ ファイナルファンタジー15』のキャラはアニメではなく、実写的なので好きなのですが……。

 今回はそこら辺もどんな演出ですりあわせてくるかも楽しみです。

●音楽

 個人的に旧作の「戦う者達」と「更に戦う者達」はドラクエの音楽を抜いたら生涯ベスト級のバトルミュージックです。

 余談ですが、サクラ大戦や天外魔境風雲カブキ伝の田中公平さんの音楽も好きすぎます。

 もしあのレベルの音楽がついたゲームでもアニメでもメインとして関わることができたらもう死んでもいいと思うほどに大好きな楽曲です。

 今回の旧作のアレンジは素晴らしいですね。
 音楽単体だけなら生涯ベスト級のアレンジです。

『更に戦う者達』はあのテクノサウンドが旧作FF7ではやっぱりあの世界観にあっていて、ボスと対決するというわくわく感がありました。
 これも中世ヨーロッパファンタジー=オーケストラというドラクエのイメージを払拭した見事な楽曲だと思います。

 FF7Rのアレンジも荘厳なアレンジに代わっていて、今時っぽくてとてもよいと思います。

 ただ、ゲームプレイ時は微妙に音楽が印象に残らないのが残念です。
 プレイするので一生懸命すぎて、音楽を聴く余裕がまったくない(笑)

 でも、後日クラシックモードでプレイしたらかなり音楽がちゃんと聴けたので、単純にアクションにいっぱいいっぱいで音楽を聴く余裕がなかっただけのようです。 


●まとめ

  そんなわけで、「『FF7R』は楽しいー!」と言いたかっただけなのに、いつの間にか5300字を超えておりました。

『FF7R』はまたゲーム史において大きな影響を与える作品であることは間違いないと思います。

 バトルシステムにおいても、演出や世界観、ストーリーなどにおいても、歴代のFFシリーズの中から頭ひとつ飛び抜けていくことになると思います。

 ますます本編が気にかかって仕方ないので、ぜひ本編を購入してプレイしたいと思います。

 本当はもっと語りたいことは山のようにあるのですが、それはまた追々語っていきたいと思います。

 長文をお読みいただきましてありがとうございました。

●最後に「アドベントチルドレンはいいぞー」

 映像作品『ファイナルファンタジーⅦ アドベントチルドレン』はいいぞー。ティファが可愛すぎるぞー。

 でも、『FFⅦ』の後日談なので、盛大に本編のネタバレをしているので、未プレイの方はご注意ください。

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