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ようやく見えてきた!第二段階!

https://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/prdl/jsrd/norma/n349/n349006_02.html


積み上げてますか?

 子どもは生まれてから、どのような感覚を感じ、どのように運動に結び付けてきたのかを記事にしてきました。
 何だか大人が感じていることと、かけ離れすぎていてあんまりイメージができないですよねー。

 さて、今回は第二段階の入り口あたりの記事になります。
 上の図のように、第一段階からの積み重ねがとても大切で、下の感覚の箱の大きさにバラツキがあると、上に乗る箱は斜めになってしまい、バランスが悪くなってしまいますよねー。

 しっかり感覚を整えて、土台の箱を十分な大きさにすることで、それからの成長がより大きいものになるでしょうね。

生後6ヶ月~8ヶ月まで

①移動
 この時期の発達に1番大切なのが、ハイハイやズリ這いなどの『移動』です。移動をするためにはまず、うつ伏せになる必要があり、『頸の立ち直り反射』という力を使います。この反射が起きるにもやはり、重力や首の関節筋肉の感覚が必要になります。 

②空間を知る
 上のように移動ができるようになると、今いるところの空間が分かるようになってきて、部屋にあるモノとの距離感が学習できてきます。
 さらに移動し、距離感がつかめるようになってくることで、モノの大きさの違いに気づいてくるようになるでしょう。

上手なハイハイやずり這いでの移動が、後の大きさの理解につながるとは・・・。

 さらに移動する事で、目の前からなくなったものや、隠されたものを移動して探したりできるようになります。
 目の前になくても、そこに存在することが分かるようになります。これは言葉を話す土台として、とても大切な『表象機能』につながります。

③指と目
 細かいモノを親指と人差し指でつまむようになってきます。
 触っている物の感覚や指や手のひらの関節・筋肉から刺激が入ることで上手に物がつまめるようになってきます。

 しかし、上手につまむには、モノをしっかり見る感覚も大切です。そのためにうつ伏せでしっかりと頭をあげておく力がまだまだ必要になってきます。

④運動の計画
 遊びの中で鈴を鳴らしたり、単純なブロックをバラバラにできるようなってきます。これは脳の中で手の運動を計画できるようになってきている証です。

⑤片言を言う
 8ヶ月くらいになると、耳慣れた言葉に気づき、大人が発する言葉には意味があることがわかってきます。
 まだ、話し言葉にはならないですが、「まー」や「なー」など喃語が出始めます。この喃語を話すことで、顎の関節や筋肉、口から脳へと感覚が送られ処理を重ねていき、徐々に難しい発音ができるようになってきます。

生後9ヶ月~12ヶ月まで

①遊び
 オモチャを器用に遊ぶようになり、体の左側に落ちているオモチャを、右手で取るような事も起きてきます。これは『正中線交叉』といい、大切な成長の目印になってきます。
 そして、色んな道具やオモチャを使うようになり、そのモノの使い方や運動の計画を脳の中で作っているんですねー

②立つ
 これまで反射で行動してた時から、色んな姿勢で、様々な部分で感じてきた感覚が十分に統合されることで、『立つ』事ができるようになります。

 子どもにとっては頭も重たく、結構な高さがあるものの、小さい足2本で立てるのは偉業でしょー!!!

③言葉
 この時期は、理解できている言葉もかなり増えていますが、まだ話せるのは単語で数語です。体で感じる事が、発声することにつながる事が多いようです。

まとめ

 子どももここまで成長してくると、とてもイメージしやすいですね。よくCMや動画なとで出てくるような感じのイメージですよね。

 しかし、ここまで成長するのには、色んな感覚を感じて運動にすること、そこには興味や関心があること、安心できる環境があること、などなど目には見えない大切なことがあるんだろうなぁー

 1歳以降は更にイメージしやすくなってきますが、必ずこれまでの感覚が土台になってるので、分からなくなった時には振り返ってみましょう。

引用・参考図書


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