【発達支援】爪切りは何歳までに自立できるといいの?
この記事は、子どもの身辺動作の自立、爪切りの自立に向けた情報を書いています。子どもが自立できる事が増えたら良いなと考えている方は、参考にしてみてはいかがでしょうか。
爪切りは、子どもが寝ている時にしかできない。
爪切りが自分で出来るようになってくれると、他にやれることが増えるな。
爪切りで間違えて身を切ってしまわないか怖い。
爪切りはいつから一人でやるようになるの?
子どもの爪切りはいつまでやってあげれば良いんだろ?
みんなはどうしてんだろ?…と考えたことはないですか?
2006年、1000人近い子どもたちにアンケート調査した結果があります。小学校1年生で、『自分で爪を切る』と答えたお子さんは、全体の2割弱です。しかし、小学校5年生になると、8割弱のお子さんが、一人で切るようになります。また児童後期の生活行動の自律データを見ても、男女ともに、高学年になるにしたがって、爪は一人で切るようになっています。
つまり、身だしなみの一環として、小学生の間に一人で爪が切れると良いでしょう。
筆者の考えとしては早ければ早い方が良いという訳ではありません。爪を切るという行為は、刃物を扱うのと同じ行為であり、身を切る危険性もあります。その危険性を理解した上で、子ども自身が『自分で切ってみたい』と思った時が自立のチャンスだと捉えます。
爪切りに必要な力
1.爪の汚れに気づく力
上の図は、爪の中にいる菌の数(濃い青)を表しています。『手のひら』を表している水色よりも、およそ2倍くらいの菌の数が『爪』にはいることが分かります。
子どもの場合、土や泥汚れで爪が茶色や黒に変色している時には、爪切りのサインとして理解できますが、何もサインがないと、汚れているとは気づかないでしょう。ましてや、そこには沢山のばい菌がいるなんて・・・。
前回の記事でもお伝えした通り、ここでもまた、目には見えないものに気付く力が必要になります。象徴機能を育むための、ごっこ(見立て)遊びでしたね。手洗いやうがい、歯磨きの記事も是非参考にしてみてください。
2.爪切りを使う力
爪切りを使う時の手の形を想像してみてください。
親指と人差し指(先端もしくは横側)を使って爪切りを持ち、反対側の爪を切りますよね。この爪切りを持つ時の手の動きは、体や肩、腕といった手の土台となる部分の成長が必要になります。
3.目と手を一緒に使う力
さらに手の器用さだけでなく、爪を切るときには、どこの爪をどのように切るのか、しっかりと目で見て確認しなければいけません。これができないと爪ではなく指を切ってしまったり、ひどく深爪をしてしまったりと、体を傷つけてしまうかもしれません。
まとめ
爪切りはハサミを使うのと同じで、危険が伴います。早く自立してほしいからと言って、無理をさせるのはやめましょう。
学校で『お友達が1人で切ってるんだって』、お母さんが切ってるのをみて『僕もやってみたい』などの気持ちがわいてきた時にチャレンジしてみるのが良いタイミングでしょう。その時に、爪切りを使うための手の力や、目で見る力が備わっていると理想的ですね。
…とはいえ、現実的に爪を切るのはやっぱり面倒だし、伸びていても、爪の中までアルコールすれば良いでしょ?と考えたくなりますよね。
しかし、菌も死にたくはないため頭を使います。一致団結、集団を作り(コロニー)アルコールに対抗してきます。
やはり最終的には、適切な長さに切って感染対策するしかないですね。
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