
時代と価値観
仕事を納めた瞬間、風邪を引きました。
長めにとった年末年始休暇の
初日3日間は寝て終わった。
とにかく頭が痛くて痛くて痛すぎて
することもなくSNSをぼ〜と見ていたら
9000万という数字が飛び込んできた。
詐欺か闇バイトの類だと思っていたら全く違って
知れば知るほど、本当に?と疑ってしまうような
胸糞悪いニュースだった。
そのニュースに対する世間の反応を見ていたら
「昔のままのノリで遊んでいたら
気づかないうちに時代が変わっていた
って感じだろうな」といった反応があった。
『法律』『マナー』『ルール』『常識』
予め定められた正しいものという点において
これらはそもそも変化することなどないように
思えるがそんなことはない。
時代と共に変化していく価値観にあわせて
アップデートされていくものである。
そして同じ時代でも
場所が変わればルールも変わる。
郷に入れば郷に従えということわざがあるが
人間が他者と関わりを持ち
社会性を維持しながら生活するには
自分を取り巻く身近な環境との
常識やルールの擦り合わせができていないと
生きづらいというのが現実。
だから合わない人とは早めに距離を取るべきだし
今いる環境で生きると決めたのであれば
そこのルールに従うしかない。
だが世の中には一定数、己の非常識な常識を
これが正しいと力技で示し、
そこに他者を巻き込もうとする人がいる。
今回はそんな時代の変化と常識のアップデートが
できない人に関するリクエストをいただいたので
解体していきます。
【本日解体させていただく内容はこちら。】
時代の変化にあわせて価値観のアップデートが
できない人はどんな人か。
過去が人格を育成する
人間はどうしてもこれから起きることではなく
今まで経験したことを元に生きるしかない。
これは別に過去にこだわっているとか、
いつまでも過去を生きているとかではなくて
時系列的に仕方がない。
だから世代が違う人同士が交流すると
基盤になるものの背景や情報量が異なるので
ジェネレーションギャップが発生する。
これに関しては正直その人自身が悪いというより
たまたま生まれてくる時代が違ったがゆえに
仕方のないことだと思う。
その上である程度まともな大人なら
互いの価値観に寄り添うなり、
失礼にならない線引きを設けることができる。
それもせずにいつまでも
古い価値観を引きずっている人をみると
思わず"老害"と言いたくなってしまう。
これは別に年配者の価値観を
責めているわけではなく、
他者の話や時代に寄り添わない
その人自身の態度を非難しているわけだけれど、
"老害"と言われる人は大抵そんなところまで
思考が及ばない。
新しいものへの拒絶
年齢を重ねるにつれて人間は
新しいもの、知識、刺激を
受け入れにくくなるらしい。
そうなると過去の経験が
人格を育成するというのも相まって、
ある程度の年齢になると、
過去を後ろ盾にして生きることしかできなくなる
人が一定数いる。(これはほんと個人による)
その結果生まれるのが
"昔話自語り老人の会"である。
肉体は今を生きているものの
精神は今起きていることを受け入れる余力がなく
精神はいつまでも過去を今と誤認識して
生きていくようになる。
この場合大抵思い出すのは自分にとって
1番調子がいいと思えていた時代だが、
「あの頃はよかった」は
本当にあの頃がよかったわけではなく
精神を今の時代にアップデートできない
自分への最大限の言い訳でしかない。
大抵、そのよかったと言っていた時代に
戻れたとしても、
その頃はその頃で別の過去に耽っている。
新しいものを拒絶する人とは
基本的にそういう人が多い。
非常識者が持つゴリ押しパワー
基本的な常識を持った人の方が多い社会で
時代錯誤で非常識すぎる言動をする人って
その失礼さで生き延びてきただけあって
押し通すパワーが半端ない。
どう考えてもおかしいことをしてても
「こっちがおかしいって言うんですか?」と
強気でいれる強心臓というか…
神経何本か死んでるんやろなと
思ってるんですけど…
この手の人たちはまともに相手したところで
そもそも話し合いが成り立たないので
解決しない。
「はいはい、あなたが正しいですよ」で
シャットダウンするしかないんですよね。
これ、その場の不可抗力でこうするしかないけど
相手からすると成功体験になってしまうから
その無駄に強い心臓はもっと強くなるし
図々しさも増していくんですよね。
1つのコミュニティでパワープレイして
シャットダウンされても
コミュニティを変えればいい。
会社ならクビにできるわけではないし
わざわざ周りも毎日毎日出勤してまで
頭のおかしい同僚や上司と揉めたくないから
何かあっても受け流されていくだけ。
その強引で傲慢な性格が故に
良くも悪くも居場所ができてしまうんですよね。
これに関しては世の中がもう少し
非常識者に対して
物理的に厳しくなるしかないと思う。
成人済みの赤の他人に
わざわざ時間と労力を使ってまで
人間性を修正しようとは誰も思わない。
変化に気づけない鈍感さ
時代と価値観が切っても切り離せない以上
世代による価値観の相違は
仕方ない部分もあるって書いてきましたが、
それでも気づいて修正する人、
歩み寄る人はいるわけです。
その人たちは別に元々価値観のアップデートが
できる選ばれた人種だったとか
新しい価値観をダウンロードしたとかではなく
時代の変化に自ら気づいて
自分で価値観の上書きを行ってきたからです。
逆に時代錯誤で世間擦れした価値観で
生き延びてきた人たちは
そもそも時代の変化に気づけてないんです。
その人の認知している常識や価値観は
どこかの時代で止まっているんです。
そして止まっていることにも気づいてないんです。
止まってますよって教えたところで
止まってねぇよ!と逆ギレされますし
仮に止まっていることに気づけたとしても
次にとる行動は
周りがおかしい、変な時代になった、なんです。
柔軟に話し合うなり
変化を受け入れるなりしようとする姿勢が
全くない。
そうやってどんどん、どんどん置いて行かれて
気づいたらあの時のままのノリでやらかしたり
するんですよね。
以上、時代と価値観に関する
わしなりの解体でした。
わしも数年後お局と言われないように
カバンに飴とか入れときます。