【フラメンコの最速上達方法】
こんにちは、アキです。
京都でフラメンコを教えています。
久しぶりにブログを更新しました。
実は11月26日(日)に、我がフラメンコ教室の女神達(生徒さん達)のライブが決まったので、少しバタバタしておりました。
申し訳ございませんでした。
今回のライブはソロ初挑戦の方が数名おられ、私自身も今から緊張をしつつも、期待と喜びでワクワクしております。
ライブに向けて、女神達(生徒さん達)のフォローやミーティング、自主練習方法のアドバイスなどもあり、なかなかゆっくりと記事を書くことが出来ずにいました。
申し訳ございませんでした。
今回のブログ内容は、フラメンコが早く上達されたい方にお伝えしたい内容になっております。
すべての方に当てはるかどうかはわかりませんが、何かヒントや参考にしていただければ幸いです。
先日、ある生徒さんの個人レッスンを行いました。
その方はフラメンコ歴10年以上の方で、とても熱心で前向きな方です。
実は、彼女のお陰で私自身が指導する立場として学ぶべき事、反省すべき事を気づかせてくれたことが今まで何度もありました。
(彼女のことをMさんと仮名させていただきます)
以前、Mさんと話をしていた時でした。
Mさんが真剣な表情で「難しい事をしなくても良い。簡単な事で良いから『フラメンコ』を踊れるようになりたい!誰が見ても『フラメンコ』を踊っていると思ってもらえるようになりたい!」と、おっしゃってこられました。
私はMさんの言葉を聞いて驚きました。
彼女は10年以上もフラメンコを習ってきたのに、上達している自覚がなくて、ずっと自分の踊りに自信が持てず、不安と心配の中で踊ってきたんだ!と考えた時、私は「このままではいけない!」と深く反省をしました。
(因みに、彼女が私のレッスンを受けられるようになったのは、今から1年前ぐらいからです。それまで彼女は、他の先生に習っておられました)
彼女の訴えを聞いてから、再び他の生徒さん達にも意見を聞きました。
生徒さんがいったいどんな気持ちで、どんな目的を持ってレッスンに通われていらっしゃるのかを聞きました。
(意見を聞いた生徒さん全員、2年前から私のレッスンを受けてくださっています。それまでは、皆さん他の先生に習っておられました)
●フラメンコを踊っている実感がない。
●フラメンコを踊れている自信がない。
●フラメンコの型になっているかどうか、わからない。
●振付に追われて、実力がついている自覚がない。自信もない。
●自信がないから人前で踊りたいと思わない。
●ソロで踊れる自信がない。
などなど。
私は生徒さん達の意見を聞いて深く反省をし、社長に「テクニカクラスを開設したい!」と訴えました。
社長からは「テクニカクラスは人数が集まらない!」と反対されましたが、反対を押し切ってクラスを開講しました。
今は月2回、第1週目の木曜日と第3週目の木曜日にテクニカクラスを開講する事が出来ました。
テクニカクラスのレッスン内容は、
・【同じ内容のレッスンを何度も行わない】
・【常にレベルアップを目標としたアプローチ方法を行って行く】
・【一人一人の個性と魅力を尊重した指導とアプローチを心掛ける】
この条件を私自身にも課し、数ヶ月間テクニカクラスを行ってきました。
ここ最近になって、テクニカクラスを受けてくださっている生徒さん達のレベルアップには目を見張るものがあります。
もちろん、個人差はあります。
通常の振付レッスンとテクニカクラスのアプローチによって、どんどん上達される生徒さんを見ていると、ただただ嬉しく感動しています。
そして、今回は個人レッスンを受けてくださったMさんに「フラメンコが早く上達する裏ワザ」をお伝えしました。
もしかしたら、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、この裏ワザは私自身も、そして私が過去に指導してきた中でプロになられた方、過去に私がいろんなレッスンを受けてきた中で上達が早かった方の共通点でもあります。
その「上達最速方法」はレッスンを受ける時の心構えと決心がポイントになります。
①【毎時間のレッスンを全力で踊る】
②【先生の言葉を一言一句、聞き逃さない】
この2つです。
順を追って説明されていただきます。
①【毎時間のレッスンを全力で踊る】
全力で踊るというよりは、レッスン中はすべてを全力で取り組むということです。
つまり、一切手を抜かないということです。
レッスンが始まったら「この時間のレッスン内容は、すべてこの時間内に習得するぞ!」ぐらいの意気込みと決心で毎時間のレッスンを受けます。
マンネリ気味になってしまうストレッチや基礎レッスンでも、全力で行います。
ストレッチや基礎レッスンを全力で行うと、その日の体調や体の各部位の調子が分かる時があります。
「今日は首周りが重い」とか「少し肩が痛い」とか「腰がだるい」など。
ストレッチや基礎レッスンを全力で行うことによって、その日の体調や体の各部位の調子が分かり、ケガの予防や体調管理にもつながります。
振付を覚える時も「この時間内にすべてを覚えて、時間内に完璧に習得するぞ!」と決心をして集中し、振付を体に落とし込みます。
もちろん、時間内で覚えられない時もあれば、出来ない時もあります。
ここで大切なのが「出来る」「出来ない」ではなく、全力でレッスン内容をすべて吸収し、完璧に習得するという「決心」で毎時間のレッスンに望みます。
全力で取り組み、全力で踊ることによって、集中力の質が上がります。
自然に体力もついてきます。
周りの人や周囲の雑音が気にならなくなり、音楽やパルマの音にも集中しやすくなります。
人によっては客観視しやすくなったり、振付が早く覚えられるようになる方もいらっしゃいます。
私が以前に指導していた方で、プロになられた方もレッスン中はすべて全力でした。
彼女は最初に行うストレッチで汗をかいていたり、レッスン終了後、周りの人達が涼しい顔をして帰って行く中で一人だけお風呂上がりのような汗をかいて帰っていました。
それも、毎時間のレッスンで。
そして、全力で取り組む最大のメリットは、自分の弱点や欠点が早い段階で見つけられる事です。
生徒さん達を見ていると普段のレッスンでは、ほとんどの方が手を抜いて踊っていらっしゃいます。
「こんなもんで良いかな」
「練習だから」
「これぐらいの力で踊っておこう(5~7割の力で踊っている感じ)」
ほとんどの方がこんな感じで、自分に限界を決めてレッスンを受けておられます。
そして、いざライブ出演が決まり、一人で自主練習を始めると「あれ?!これが出来てなかった・・・」「あっ?!これも出来てなかった・・・」と、初めて自分の弱点欠点に気づかれます。
せっかく、ライブ出演が決まったのに振付以外の課題が浮き彫りになり、自分の弱点欠点が炙り出され、気持ちが凹んだり焦ったり、不安になる方もいらっしゃいます。
普段、団体レッスンを受けていると、クラスの人達と一緒に練習するので、自分の弱点欠点が見えなかったり分かりにくい場合があります。
全員でサパテアードを打つと、リズムがズレていたり、プリンタやタコンの音が抜けていても気がつきにくい場合があります。
しかし、全力で踊っていれば体の感覚や集中力によって「違和感」に気付けるようになっていきます。
そして、団体レッスンは集中力を高められる最適の場所だと、私は思います。
周りの人達に惑わされず、雑念や雑音を振り払って集中出来るようになる最適な練習場所だと思います。
レッスン中こそ「今、私はライブで一人で踊っている!」とイメージして踊るように心掛けます。
そうすることで、いざライブや発表会で踊る時には、もっと集中しやすくなり緊張感が半減されたり、プレッシャーがなくなったり、練習通りの実力が発揮しやすくなります。
ぜひ、「レッスンはすべて全力で取り組む」ことををお勧めします。
②【先生の言葉を一言一句、聞き逃さない】
レッスン中に先生が話される指摘やアドバイスは一言一句聞き逃さず「このレッスン時間内に直して整えて、体に落とし込んで自分のものにするぞ!」ぐらいの集中力で話を聞きいて、すぐに実践します。
私は今、フラメンコを教える立場でありますが、ストリートダンスでは習う立場にいます。
ダンスレッスン中、先生の話を一言一句聞き逃さないように集中して聞きます。
先生は私の真剣な姿勢をすぐに見抜き、必ず的確なアドバイスをしてくださいます。
教えている立場として、どの人が真剣に話を聞いてくれているか?
アドバイスや指摘を必死で取り入れようとしているのはどの人なのかは、一目瞭然で分かります。
上達が早い人の特徴として、先生のアドバイスや指摘はすべて受け入れようとします。
ほとんどの方は、自分が先生からアドバイスや指摘を受けたことだけを練習したり整えたりしますが、上達が早い人は他の人達のアドバイスや指摘もすべて聞き漏らさず自分の事のように聞いてモノにしようとします。
レッスン中は、常に貪欲にレベルアップを求め、何か上達するヒントや情報がないかと先生の話をすべて聞き漏らさず受け入れようとします。
私は過去に、たくさんのクラスレッスンを受けてきました。
フラメンコを始め、バレエ、モダンダンス、コンテンポラリーダンス、ジャズダンス、ヒップホップ、ハウスダンス、ブレイキングダンス、ロックダンス、ワックダンス、ソウルダンス、ポップダンスなど。
そして、いろんな生徒さんも見てきました。
その中で、踊りが早く上達される方は、先生が自分に向けて話したアドバイスや指摘だけではなく、先生が他の方にアドバイスや指摘されている時も、まるで自分の事のように聞いて、すぐ体に落とし込もうとされます。
「レッスン中は貪欲に先生の話を聞いて、すぐ実践する。」
上達が早い方の共通点です。
ただし、一人ずつ先生から指導があり、一人ずつアドバイスや指摘を受けて練習される場合は、自分の課題に取り組むべきだと思います。
踊りが早く上達される方には、この2点が共通点でした。
そして、クラスレッスンの選択肢にも重要なポイントがあります。
私がお勧めするクラスレッスンの受け方は、週2回の振付レッスンと週1回のテクニカレッスンを受けられることをお勧めします。
フラメンコを始めたいと思ってレッスンに通われる時、ほとんどの方が週1回の月4回ペースでレッスンを受けられます。
趣味の範囲内で楽しくフラメンコを習い方は、それで良いと思います。
しかし、フラメンコを続けて行くうちに「もっと上手くなりたい!」「ソロで踊りたい!」「早く上達したい!」と思っていらっしゃる方は、週1回のレッスンでは時間がかかってしまいます。
週2回の振付レッスンと週1回のテクニカレッスンによって、どんなメリットがあるのか。
まず、1回目の振付レッスンを受ける時、振付を覚えるのがメインになり、振付を体に落とし込むだけでレッスンが終了してしまう場合があります。
しかし、週2回だと1回目の時に振付が体に入っているので、2回目の時には肉体的にも精神的にも余裕が生まれます。
先生のアドバイスや指摘も体に落とし込むことが出来て、全力で踊れるようになり、場合によってはライブや発表会などを想定して踊ることもできます。
更に、週1回のテクニカレッスンによって、また違う方向から体と考えをアプローチして行くことによって、短期間で上達して行きます。
もう一つのレッスンの受け方があります。
それは、自分のレベルに合うクラス、又は自分のレベルより少し高いレベルのクラスを週1回受けて、もう1回は入門クラスや初級クラスの基礎的なクラスを受ける方法です。
自分のレベルに合うか、又は少し高いレベルのクラスで経験と実力を育成し、基礎的なクラスでは基本を再確認しながら「完璧に踊る」ことを目指してレッスンを受ける方法です。
そして、テクニカレッスンも受けます。
因みに、私はこのクラスレッスンの受け方をずっと行ってきました。
私は、生徒さんから「どうしたら早く上手くなりますか?」「早く上手くなりたいです!」とおっしゃって来られた方には、このようなクラスレッスンの受け方をお勧めしていました。
ただ、人によってはお仕事やレッスンの時間帯、金銭的な理由でレッスンに行きたくても行けない方もいらっしゃいます。
あくまでも私個人のお勧め方法なので、無理はなさらないようにお願い致します。
また、教室や先生の指導方針によって振付クラスとテクニカクラスを1レッスン内で行う教室もあったり、振付クラスの進み具合がゆっくりなペース、または早いペースだったりと、教室や先生によって様々です。
今回は、私が行っている教室運営をもとにお話をしておりますので、あくまでも一つの例だと思って参考にしていただければ幸いです。
この記事の内容は、あくまでも私個人の意見ですので、参考になるところがありましたら幸いです。
今回も最後まで読んでいただきまして、本当にありがとうございます。
次回も、よろしくお願い致します。
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