紅葉色付く季節
朝いつもの時間に起きると
真っ暗だったはずの空に少し明るさが足されている
セミは鳴いているっけ
意識してなかったけどもう聞かない気がする
その代わり草むらから
きれいな歌声が聞こえてたな
朝夕と涼しくなって
半袖や薄着が肌寒い
田んぼの青々とした絨毯は
黄金色に変わっているし
夏に見かけたトンボたちも
カラフルなのが少なくなって
赤いのが増えてきた
日中の気温が落ち着きを取り戻すころには
空気も澄んで空が高くなるんだろうな
昔より貴重になった今の時期
世界はより鮮やかに彩られて
最期の輝きを放ち続ける
艶やかさと哀愁が混ざりあった季節
両極端にあるものが織り成す世界は
えもいわれぬ魅力に包まれている
俗ぽいと言われようともやっぱり秋が一番好きだ