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音楽療法ワークショップ+竪琴ライアー

音楽療法ワークショップをさせてもらった。

麦の子会 西尾記念ホール


今回のレクチャーでは、
ヨーロッパの社会状況も合わせ、
これからの日本の状況を考えつつ、
音楽療法や芸術療法の話をした。

福祉に携わるエキスパートが多く、
音楽療法士もいるプロ集団だと
言うこともあり、
資料も作ることにした。

資料を作る時、
普段自分が何も考えていない
と言うことを突きつけられ、
思った以上に、時間もかかり、
自分自身の大きな学びとなった。

自分で仕事をしていたつもりが、
いろいろ応用していたつもりが、
何も体系立ててないと言うことを
まざまざと突きつけられた。

と言うのも、前日になっても、
話の構築ができず、
流れがつかめずにいた。

決められた時間の中で、
そのやりくりを考えた。

音楽を使った療法の意味や役割を
頭だけでなく、体で感じ、呼吸を感じ、
実際に自分の体がどんな表現をしながら
生活をしているのか、
どんなふうにしてあげれば、
自分が気分が良くなるのか、楽しくなるのか、心理学を含みながら、
そういったこともテーマのひとつとした。

療法士は、自分が感じることが、
患者からの転移となって現れる。
そしてそれがまた逆転移となる。

これらの現象は、一概に悪いとは言えず、
うまく使えば、
非常に深い経験や体験ができ、
ある変化が期待される。

実際参加してくれた人たちは、
障害のある子供たちの
担当の先生もおり、
また、施設全体を取り仕切っている
事務の人もおり、
専門的に勉強したい人、
何か子供に役立てたい人、
自分の人生を変えていきたい人、など、
様々であった。

若い音楽療法士たちに
伝えながら、
手伝ってもらいながら、
私自身も学ばせてもらった。

前に出てもらったら即正座の
4女神音楽療法士


代表理事の北川さんも、
最初のレクチャーに参加してくれて、
とても嬉しかった。

療法士には、詩を読んでもらい、
ピアノでBGMをつけてもらい、
音楽作品を皆で歌い、
そして私はライアーを弾かせてもらった。

そしてその後、
ライアーを1人ずつ触ってもらい、
その感触と、音の重なりを
体感してもらった。

まさに、倍音浴だ。

この施設は、いくつもの建物や家が
広い敷地に点在している。
NHKにも取り上げられた、
日本でも稀な、大きな施設である。
400人の子供や家族を収容しているそうだ。

しあわせな時間の積み重ね

子供のデイサービスから、
児相ではない一時児童預かり所、
宿泊施設、
親子が泊まれる施設、
里親制度の充実、
放課後児童施設、
重度肢体障害施設、
発達障害施設、
赤ちゃん施設
などなど、充実していた。

元気だと思って、
健康だと思っていた赤ちゃんに、
突然障害があると知った時の話を聞いて、
その親のショックや罪悪感は、
国を問わず計り知れないと思った。

小さな子供たちと写真を撮った時、
パリ郊外で音楽療法をしていた頃を
思い出した。

私が施設を辞めた理由は、
まさにそこにあった。

まずは親が元気になること、
大人が健康な心を持ちながら生きていくこと、
そのため、私は自分のアトリエを継続し、
NPO法人を作ったのだ。

楽器がお菓子に見えるよね


今回のこのグループの
ダイナミック(力学的な)な流れは、
非常に暖かくて、細やかだった。

感受性の柔らかさは、
日本人特有の力なのだと思った。

音のコミュニケーションというのは、
たとえ語学ができなくても成立する。

そんな不思議にみんなが笑顔になった。

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