在宅介護経験で1番知って欲しいこと!
おはようございます。
今日から10月。
とても清々しい穏やかな朝です。
さて
今回は
在宅介護をした経験者として
とても基本的な事を
書きたいと思います。
それは
介護オムツのあてかた
です。
私はそれを全く知らなかったし、誰からも教えてもらわなかったのです。
そして何度か大変な事を経験してもそれが介護では当たり前なのだと思っていたのです。
ある時、ちょっと愚痴をこぼしたら
初めて"オムツの当て方、見に来ますか?"
と看護師さんが言ってくれて
え?何か違うの?
となり、、、
すぐに病院へ行き教えてもらえたのです。
在宅介護は
介護素人の家族がするのです。
最初にケアマネさんや地域包括センター等で
介護の基本みたいな事を
教えてもらえる仕組みがあれば
私が夫に対しての気持ちも
もう少し穏やかに過ごせたと思います。
☆オムツの当て方
☆床に倒れた人をベッドに戻す方法
毛布を身体の下に入れて運ぶ(床移動はそのまま引っ張る)これで女性2人で大人の男性を運べました
☆座っている人をたちあがさせる。
TVなどで良く見る、向いあって上半身を抱く、、みたいな、、
などなど、、、まだまだあります。
左足麻痺の場合、歩く時の支え方とか、、
何ひとつ知らない私は
大変でした。
特に毛布を、、の方法は緊急で訪問看護師さんを呼んで、目の前でその方法を見て、目からウロコでした。
詳しいエピソードを以下にひとつ。。
1年前に夫の介護をしていました。
私は介護経験無く、
何がわからないかもわからない状態でした。
夫は脳梗塞で軽い左半身麻痺がありましたが、
ベッドからトイレまでは、なんとか杖と壁つたいで移動出来る状態でした。
でも夜はやはり念の為、履くパンツ式のオムツをして寝せました。
そうなのです!
私は大人の男性の介護オムツについてなあーんにも知らなかったのです!
男の子を2人育てた経験から
少しのお漏らしなら
パンツ式オムツで大丈夫だろう。
と、思っていました。
が、、
ある夜、夫の部屋で何やらガタンゴトンと音がするので急いで飛び起きて行ってみると
夫は
床に寝転んでいて、良く見るとその身体の周りは液状のものが、、、
そうです。
夫は自分の尿にまみれて倒れていたのです。
恐らく、尿意を催しベッドから立ち上がった時に足に力が入らずに、ずりずりとその場に倒れてしまったのでしょう。
その時に尿も全開に。。。
とりあえず、バスルームへ連れて行きシャワーを浴びせ、着替えのパジャマを着せました。
そして今度は床の後始末。。。
涙が出てきながら一連の作業をしました。
たしか夜中の2時とかだったと思います。
[ひとり言]
そうか、、私はあの頃、安眠したことが無かったんだ。。。今コレを書いていて改めてここ数年のしんどさがわかりました。
だから今まだ熟睡出来無い日が多々あるのも仕方ない。。。まあ、ゆっくりとセルフケアをしながら
毎日安眠出来るようになる日が来るように過ごすことにしますが、、
話しを戻します。
その後、パンツ式オムツではダメだと思い、ドラックストアでちゃんとした夜用オムツを買ってきました。
その時もまだ、
パットは予備的な物だと思っていました。
そして
確か
2回目の
お漏らしを経験したのです。
それは幸いにもベッドではなく
(ベッドには防水シートを二重にして敷いていました)
夫がトイレには行ったもののオムツを外せずにそのまま、、、いたしたようでした。
で、
本来ならパジャマのズボンは濡れないはずなのに、ダメでした。。びしょ濡れです。。
そのあたりでたまたま退院した病院から事務連絡がありソーシャルワーカーさんにちらっと愚痴ったのでした。
そうしたら
大人の男性のオムツの当て方を知ってますか?
と、初めて言われ、
え、、、何か違うの?
と何がわからないかもわからない私が
知らない事がひとつわかったのです。
と言うか、、、
え?知らなかったんですか?
的な雰囲気もありました。
知らないんですよ!
その業界では当たり前の事でも、
その業界にいたことの無い者にとっては
なんにもわかりません。
先日、某グループホームのインスタで、スタッフさん研修。と称して男性のオムツの当て方の研修をしていました!
なんと!介護プロの方でもやはり日々研修をしているでは有りませんか!
もう一度言いたい!
在宅医療、在宅介護は介護素人の家族がするのです!
在宅介護、
在宅医療、
最後は家で、
などと簡単に言われているが、
介護する家族は
看護師でもケアマネでもヘルパーでもありません。
在宅介護せざるを得ないのであれば
介護の基本のキ だけでも
レクチャーしてもらえる仕組みが必要です。
そして
私個人的な考えは
毎日、いつ急に容態が悪化するかわからない
家族を
家で看取るのは
絶対に私は無理です。
眠れない日を過ごした
家族が壊れます。。。
壊れそうになっていても
誰も介護者の面倒は見てくれません。
よれよれになりながら
時には
先に介護される側になった夫を恨めしくも
思いました。
自分自身が介護される側になったとしても
息子に
あのような思いはさせたくない。。
私は介護のプロに守られて逝きたいと思う。
介護は
綺麗事では
ありません。。
ちなみに
最終的には
夫を緩和ケア病棟で看取りました。