2月8日は 次男の誕生日🎂
32回目の誕生日。。
もうあれから4年も経ったんだ。。
28回目の誕生日の日は、目は開けなかったけど、きっと耳は聞こえていたのかもしれない。
あれから4年....
毎年、ワイン🍷の小瓶を買って、手を合わせる。
そして1年前のワインを開けてお祝いすることに
している。
1番最初はお見舞いに来てくれた次男の友達が
"元気になったら、コレ開けような!"
と言って持って来てくれた、スパークリングワイン
がきっかけだった。
病室の冷蔵庫に大事に入れておいたけれど結局、
開ける事がないまま お別れの儀の時も
次男のそばに置いた。
通夜振る舞いの時に、100人はいただろう次男の友達が変わるがわる私のところに挨拶に来て、その中で、それを持って来てくれたその彼は、
" あのワイン...◯◯(次男の名前)のそばに
置いてくれて..,.ありがとうございます..."
.... 泣いていた。。。
そして、その後もそれをお位牌のそばに置いた。。
29回目の誕生日の時に、それを開けることにして、毎回新しいワインを御供えする事にした。
29回目も30回目も31回目も、決して忘れる事もなく予め特別なワインを選んだ。
ところが、今年は忘れてはいないしワインも買いに行ったのだけど、いつもと違うのは品揃えが少ない近所のスーパーで当日に買おうとしたことだ。
ワインはそれなりにあるのだが、小瓶は種類が少なくてコレと言いものがなく、決められず買わなかった。それと言うのもシャルドネも御供えしていたからだ。
いや....違う。
私の気持ちに少しずつ変化があったからだ。
朝起きたら真っ先にお線香をあげていた毎日が、
段々とそれをするのを忘れるようになっていたのだ。
でも、私はそれが喜ばしい事でもあった。
段々と元の世界に戻って来ている自分がいると言うことだと思うからだ。
次男が意識を失ったあの日から私はずっとここじゃない、どこか違う次元の世界にいた。
普通の人達が普通に毎日を暮らしているのを、どこか遠くから眺めている自分。
私はもうあなた達と同じようには生きられない。
そんな風な気持ちだった。ずっと。
でも...少しづつ戻れて来ているような、そんな気分だ。
今日はずっと前から手帳に
◯◯の誕生日。お墓参り。と書いて他の予定は入れなかった。
お墓参りを済ませてから今夜のワインのアテを買いに行った。
お花はラナンキュラス
鯛のお刺身
虎フグの皮
そして
まるまる1個の玉ねぎの炊き込みご飯を作った。
お誕生日、おめでとう。
それから長男にLINEをした。
34才の長男は、母親の私を少し上から目線で
見ているようだ。
頼りになる...。
でも長男の誕生日をこんなふうに祝ったりしていない。だから次男がもし現世にいたら、こんなふうに
祝えていないのだと思うと、次男はいつまでも私、母親の元にいてくれている。
それでも、28才の誕生日をあの病室で泣き笑いして一緒に祝った元婚約者ちゃんは今でも毎月お墓参りをしてくれている。
彼女には新しい恋人がいる。
だけど次男の事をずっと忘れないだろう。
幸せ者の次男。
そんなふうに思うことにしている。
小さな小瓶のワインだけど半分も飲めなかった。
今これを書きながら、次男の通夜振る舞いの時の
事を思い出した。
ある女性の事を...
以前、note に書いただろうか。
書いていなかったら今度書きたいと思う。
次男とのお別れにまつわる話しは、色々あって、
物語になる。。。
そうなのだ。
書けるようになっている自分がいるのだ。
4人家族だったのに、2人になってしまったけど
私は元気だ。
穏やかに過ごせる今は、私にとっては余生のようなものなのだと思う。