今月の1冊~2022.01

2022年、はじまりの月。
冬休みというのもあって読んだ本は多めで、しかも素晴らしい本ばっかり。選ぶのがもったいないとおもいましたが、今月1番印象にのこったものを残していくと、決めているので泣く泣く選びました。でも本ってやっぱり自分の状態を反映してくれるものだなとしみじみ実感しています。期待と不安と、そして私の好きなものってやっぱりこれか~と思っておりました。

読む本は数あれ、ぐっとくる1冊にはそんなに簡単に出会えない。
そんな中でも毎月1冊もしあれば2冊、自分のなかでこれは・・と思ったものの感想を書いていこうと思います。
本の要約ではないと思うので気になる方は是非ご自身で読んでください!

今月は、
星投げびと
ローレン・アイズリー / 千葉茂樹 

じわじわする1冊です。自然科学に精通したナチュラリストの方の思想が綴られている難しい(少なくとも私には)本です。ドラマチックというわけでもないし、すごい知識を身に着けられるとかそういう類ではないのですが、とにかく心に優しい波をしかも大量に注ぎ込んでくれます。
自然には逆らえない。そして、その自然を受け入れながらできることをひとつひとつこなしていくことがどんなに大変で、そして素晴らしいことなのかが、淡々と、でもとても強い情熱をもって描かれていました。

一見するとこの大きな地球を相手にしてしまえば、人間のやることなんて本当に小さなちいさなかけらでしかない。でもそれをやり続けることでちいさな光がともるようなそんな奇跡が起こるかもしれない。

普段仕事をしていると、どうしてもインパクトを求めがちになると思います。仮にそれがお金ではないとしても、なにかこう実感できる何かを求めているとおもいます。そうでないと仕事したといえないとも言えてしまうくらい、結果とそれについて回る成果は大事なものであると、多かれ少なかれ思うのではないでしょうか。私自身は、仕事するのであればそれは自然だし大切なことだと思っています。せっかくやるのだったら仲間をふやしたいし、それに必要な対価はいただきたいと思います。そしてそれがこの社会に大事なことであるとも知ってもらいたいです。
ただ、社会はヒトが築きあげていったものですが、世界は、地球はほんとうに奇跡のようにここに存在しているものだということを忘れすぎてしまってはいないかと思います。社会に生きていると同時に世界に、自然界に生かされているのではないかなと、この本を通して改めて思い出させてくれました。

この世界にいることそのものが奇跡なら、あとはその小さなちいさな部分として思い切り生かされてみる。そしてそこに感謝の気持ちを載せてみる。そんなにキレイに物事を見つめられるほど純粋には生きていけないですが、ほんのわずかな時間でもそう感じられる瞬間を探していきたいなと思います。

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