建築家の子育て記 003
2020年3月24日、第二子が産まれた。
4歳になったばかりの娘・春と、産まれたばかりの娘・桜。
自粛生活が続く中での子育ての記録。
日常 〜たきしーど神様〜
上の娘がとうとうプリキュアを認識してしまった。
観せてはいなかったのだけれど、保育園の友達からなんとなく仕入れていた情報で、プリキュアなるものがいるらしい。ということは把握していた娘。
コロナで家にいる時間が増えたおかげで、否応なくテレビをみる時間も増えていってしまい、、、ついにはプリキュアを発見してしまったのである。
まぁ、致し方なしか。
ここ数日はごっこ遊びでもプリキュアに変身する娘は
「パパは何になるの?」
と聞いてくるので、迷わずタキシード仮面さまを選択している。
娘プリキュアが何かアクションをするとき、すかさず
「いまだ、セーラームーン!!」と合いの手を入れる役回りである。
セリフがそれしかないことに、娘はいたって不満気で、他のに変身して欲しがっているのだが、タキシード仮面さまをうまく発音できずに”たきしーど神様”と呼んでいる。
たきしーど神様じゃないのがいい、、、
たきしーど神様、いまだ、セーラームーンしか言わない、、、
たきしーど神様
頭に浮かんでくるイメージは、もはやシュッとしたシルクハット姿ではなくなってしまった。
妻不在の五日間
3月23日の午前中に妻が入院。
これから5日間、娘と私だけの日々。
とはいえ、何か普段と変わるかというとそうでもなく。
朝、保育園に娘を送り届け、私は自宅で仕事をし、夕方に娘を迎えに行きく。今までも私一人で家事育児を担う時もあったし、娘は私とふたりきりで旅行にいったり、出張に一緒にいったりしているので、今回も難なく乗り切れるだろうという算段はついていた。
ただ、いざ出産となったときに病院に駆けつけることができなくなる可能性があるため、念のため実家の父親に来てもらい、家にいてもらうようにした。ご飯の準備が2人分で済むものが、3人分作らなくてはならなくなるけれど、いざと言う時に娘を見てもらえるという安心感は大事だった。
当初から出産の立ち合いは私しか認められていなかったし、面会も大人1名のみだったので、どうしても私が病院にいく時は娘をみることができない。保育園にいっている時間帯であればいいが、そうでなければ病院にいくことができなくなる。
案の定、妻から「そろそろ産まれる」という電話を受け取ったのは、早朝の3時23分だった。
すぐにタクシーを呼んで、着替えを済ませて病院に向かう。
病院についたのは4時ちょっと前。
ちょうど陣痛室から分娩室へ移動する直前だった。