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建築家の子育て記 006

2020年3月24日、第二子が産まれた。
4歳になったばかりの娘・春と、産まれたばかりの娘・桜。
自粛生活が続く中での子育ての記録。

日常〜お腹アンサンブル〜

 娘にミルクをあげているとき、自分のお腹がギュルギュルとなる。なんなら娘のお腹もキュルキュルなるので、お腹越しに絶妙なアンサンブルが振動とともに発生する。

 たいてい私がミルクをあげる時は、立ちながら抱っこをして体を少しゆらせながら飲ませている。なんとなく、それが一番リラックスして飲んでくれるので。

 そうするとちょうど私のお腹のあたりに娘の体がくる。娘の体温でお腹がぽっかぽかと温まってくる。お腹が温まると腸の中の空気も温められる。だからミルクをあげていると、ギュルギュルぽこぽこ私のお腹がなる。のかもしれない。

 腸が活発に動いている感じがして、なんだか、健康に良さそうな気さえする。

 生後57日目。
 よく笑うようになったし、動いているものや音への反応も次第に大きくなってきた。
  あー、うー、と声を出すことも増えて、ちゃんと成長しているなと微笑ましい限り。


退院前後

 3月23日に入院、3月24日に出産、3月25日にGCU卒業。そして3月28日に無事、母子ともに退院。

 退院までは娘と実家からきてくれた父親との3人暮らし。
 春と一緒に保育園に登園し、お迎えの時間までは仕事のアポがなければ病院へ、アポがあれば仕事へ。この期間、渡辺篤史の建もの探訪も含め3つの取材対応をしていたのだけれど、ワンオペ対応の忙しなさのせいか、どんな取材だったか今となってははっきり思い出せなかったりする。

 退院してからはいよいよ、家族4人での生活が始まったわけだけど、それと同時に新型コロナの影響が強まっていって、いつ緊急事態宣言がだされるかという状況になっていった。

 そのころはまだ若年者は感染しづらいか、感染しても重症化しないとまことしやかに言われていたけれど、若い人だけではなく、幼児の感染例も報告されるようになっていく。

 新生児がいる生活で、どうやって家族を守っていくか。

 緊急事態宣言を待たずに、事務所全体の自宅作業を決定して、娘も自主的に登園自粛させることにした。

 この時期、もっとも新型コロナに対して敏感になっていたと思う。

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秋山怜史
読んでくださりありがとうございました。 いただいたサポートは全て『特定非営利活動法人全国ひとり親居住支援機構』の運営資金にまわり、母子家庭の居住支援を広めていくための活動に活用させていただきます。