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やってみてわかった遠隔授業の課題
昨日は遠隔授業で起こっていることをただただ書いただけなので、きょうはもう少し考察を加えたいと思います。
学校という「場所」に集まれない環境になって、教育へのアクセス方法が変わりました。家の中でそれぞれで学ぶことになりました。でも、家庭教師のように家で待っていたら来てくれるのではなくて、デバイスとインターネットを通して、自分から教育をつかみに行かなければなりません。
場所はどこでもいいけれど、道具がなくてはいけない教育になりました。
教育って、どこにあるのでしょう。
遠隔授業の課題
ビデオチャットをできるほどのインターネット環境→ない時点で授業を受けられない
どこの国でも、それが問題かと思います。アルゼンチンでは、教育省と携帯の会社の合意で、教育プラットフォームには通信料がかからないようになったようですが、スマホではできることが限られています。
子どもが自由に使えるデバイス→ない時点で授業を受けられない
インターネットと同じことですが、ひとり1台タブレット以上のデバイスがないと授業に満足に参加できません。
アプリを動かしたり動画を撮って送ったりするので、我が家は、中学長女→私のパソコン、二女→子ども用iPad、三女→家庭用死にかけiPadという感じでしたが、とうとう死にかけiPadが充電不能になってしまったので、galaxyタブレットをママつながりのつてで購入しました。
大きくなると文章を書くことも多くなるので、小学校高学年くらいからはパソコンがあるといいなあと思います。
カメラの前に座る、画面を見て授業をする、ということが苦手な場合はどうしたらいいか。
座っているのが苦手だったり、文章を読むのが苦手だったり、人前で発表するのがどうしてもできない子がいるように、カメラに映るのがどうしてもいや、という子もいると思います。
三女のグループの中にも、先生が「顔を見たいからカメラをオンにして」と何度言ってもすぐに切ってしまう子がいます。どうしてもつらい場合には、仕方ないのではないかと思います。
先生の慣れ・得意不得意
子どもたちが初めての経験であるのと同様、先生たちも初めての環境で課題を準備したり授業をしたり、とても大変だと思います。中には操作が慣れなかったり、オンライン授業ではどうしても良さが出なかったり、逆にとてもよく伝わったりと、先生によって全然違います。
個人的には、みんなに聞こえるようにと声を張り上げている先生は、怒っているように聞こえるし、スピーカーで声が割れてしまったりするので、大きな声でやらないほうがいいなあと思います。
国はどんな取り組みをしているか
政府も、インターネット普及の差やオンライン授業の学校ごとのばらつきを懸念していて、国営放送のチャンネルでも教育番組を充実させています。
下のリンクは、教育省が教育チャンネルの充実で国内どこでもテレビがあれば「教育を続ける」と宣言している記事です。
教育チャンネル 「エンクエントロ (出会い)」のインターネットサイト
なかなか充実していて、わたしが見るのにちょうどいいです。
でも、昼間は子どもたちがパソコンを使っているのでとてもじゃないけど私が動画を見たりパソコンを使ったりする余裕はありません。
良かったこと
子どもが何をしているか、親がわかる
多かれ少なかれ、家で勉強しているので、子どもが何を勉強しているのかわかります。
アルゼンチンの学校は教科書が少ないうえに、学校に置きっぱなしにするので、学校へ通っているときは何をやっているのかさっぱりわからず、聞いても分かってないから答えられないし、疲れていて掘り返すこともできずでしたが、何をやっているのか、何がわからないのかを知ることができました。
時間の使い方が自由
余裕は、まだ全然ありません。毎日てんてこ舞いです。ですが、通学時間と拘束時間がなくなったので、やりようによっては、臨機応変に有意義になる可能性があります。
学校に行っているときはわからなくても下校時刻で諦めていたものが、家だと遅くまでできたり週末までかけたりできてしまうので、わからなかったりこだわったりすると無限に時間がかかります。理解をするためには、最初は仕方ないかもしれないけれど、そんなに無理するなよと心配になります。
久しぶりの連絡
なぜかわかりませんが、久しぶりに連絡をもらったり連絡したくなったり。
隔離同士で連絡つくかな、とか、会う人が少ない分思い出すのか、久しぶりに連絡を取り合う人が増えました。
インターネットやデバイスを活用した教育の発展
教育省は、隔離が終わったとしても国内各学校への遠隔授業の整備を進めることを宣言していました。
限られた環境を長く与えられたからこそ、政府も学校も親も、普段実験できないことに挑戦し、試行錯誤しています。
整備の差で生じた教育機会の不均衡や、これまであった教育システムの問題が明らかになって、それをできるだけ平らにすることが課題ですが、一方で、オンラインやデバイスを駆使する教育の実験が進んで、これまでの方法では難しかった子どもたちや地域に、新しい可能性が生まれるかもしれません。
考えがよくまとまっていないので、また落ち着いたら書きたいと思います。
質問等あれば、コメントください。
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