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第317回: USDMの解説(2024年のアドカレの清書)



≡ はじめに

前回は、JSTQBの「ALTTAシラバス」の「1. リスクベースドテスト(RBT)におけるテクニカルテストアナリスト(TTA)のタスク(Task)」について書きました。

次回から始まる「2. ホワイトボックステスト技法」について、資料の読み込みをしたいので今回は箸休め回です。

内容は「USDM」について、2024年のアドカレに書いたものをPDFにまとめたものの公開です。

アドカレは25日間連続で投稿するものですから、読み返しもせずに書きなぐったものがほとんどです。
ですから、できあがったものは決して読みやすいとはいえず、清書をしたいと思いました。

「USDM」は、清水吉男さんがつくった要求仕様書の書き方です。仕様変更が頻発して困っているチームで特に役に立つ手法です。



≡ USDMの解説

まとめたPDFはこちらです。

まとめるにあたって、小さな修正や加筆をしました。目次もつけました。

PDF中にある引用の枠の色の意味ですが、「水色=USDM本などに記載されている清水さんの言葉」、「緑色=一般的な補足説明」、「黄色=私が経験したことや感想」です。



≡ 「USDMの解説」の説明

まず、PDFにまとめる前のアドカレはこちらです。

日曜日に月曜日から水曜日分まで3日分を書いて、木・金・土・日の分は、当日の深夜に書きました。
だから、月・火・水の方が重いテーマで、木・金・土・日のほうは軽いテーマとなっています。リナさんはアドカレ開始前に全部書き上げているっぽいので、すごいです。

書く内容自体は、アドカレを始める前の目次を作るときにだいたい固まったのですが、それでも書いてみると1回に収まらない回(品質要求を表現する方法)があったり、本を読み直して引用すべき個所を探すのが大変な回があったりして、一人アドカレ楽しいですよ?

もちろん、今回の清書も楽しい作業でした。清書だけで10時間以上かかったので、私としては箸休めにはならなかったけど。

実は、このnoteのマガジンにもしてあります。でもnoteのマガジンって、それほど読みやすくはならないんですよね。

そこで「ついカッとなってしまった界隈」です。← 「界隈」使ってみたかっただけ。(笑)

清水さんがご生存中なら連絡して清水さんに監修をお願いしたと思うのですが、それは不可能なことですので、勝手にPDFの公開となりました。

★ 間違いに気がついた人がいらっしゃったら教えてください。直します。

古畑こばた慶次さんにレビューを頼んだら良かったかも、、、と今思いました。

古畑さんがUSDMを紹介している動画を見つけました。
https://affordd.jp/libraries/et2020-01/



≡ 確認問題

毎週𝕏で問題を出しているので、簡単な問題をつくりました。

《問題》

 清水吉男氏提唱の派生開発の変更プロセスでは、「変更3点セット」がすべてそろった後にソースコードを変更する。「変更3点セット」はどれか選びなさい。

1. 要件リスト、機能仕様書、詳細設計書
2. XDDP、USDM、PFD
3. 追加要求仕様書、変更要求仕様書、変更設計書
4. 変更要求仕様書、トレーサビリティ・マトリクス、変更設計書

答えは翌日の𝕏に書きます。



≡  おわりに

今回は、箸休め回でした。

箸休めとはいえ、このPDFは真剣に書きました。
だから、USDMで要求仕様書を書いている人、USDMで書かれた要求仕様書をレビューする人すべてに自信を持ってお勧めします。

USDM形式で書かない人にも、考え方は参考になると思っています。

AIにこういう入力をしたらオセロが作れる」ということは、ひょっとしたらUSDMを渡したらAIがシステムを作ってくれる日もそう遠くないかもと思いました。


さて、最後に今回の箸休め回を利用して読み込み中の「ホワイトボックステスト技法」についての資料を紹介します。

NASA/TM-2001-210876(A Practical Tutorial on Modified Condition/ Decision Coverage)」です。

制御フローテストを学ぶのに、とても良いチュートリアルなので、元気な人は読むといいです。

特にMC/DCカバレッジについて、この資料をベースにALTTAシラバスの記載を補足しようと思っています。

ではでは。


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