雪の多い地域のみなさん、冬の空き家管理はたいへんです。
今年も冬本番がやってきました。
雪の多い地域に空き家を所有している皆さん、冬の空き家対策はお済みでしょうか？
積雪や寒冷な気候が原因で、空き家には特有のリスクが潜んでいます。
適切な管理をおこたると、建物の劣化や修理費の増加だけでなく、近隣住民への迷惑にもつながります。
また、適切な除雪ができていない空き家は、自治体によって「管理不全空き家」に指定される可能性があり、固定資産税の負担増加などのペナルティを受ける可能性もあります
このnoteでは、雪国の空き家管理に必要な対策と、安心して冬を越すためのポイントをご紹介します。
冬季特有のリスクとは？
雪の多い地域では、空き家は特に厳しい環境にさらされます。
これからニュースで目にすることも増えると思いますが、具体的にどのようなリスクかというと・・・。
積雪による屋根の損傷・・・長期間の重い積雪が屋根に負荷をかけ、最悪の場合は建物の倒壊の原因に。
水道管の凍結と破裂・・・寒さで水道管が凍ると破裂することがあります。復旧に高額な費用がかかることも。
室内の湿気やカビ・・・積雪からの雨漏りや換気不足、温度管理の不備が原因で建物内部が劣化。
屋根や雨どいの雪下ろし
積雪が多い地域では、屋根や雨どいの雪下ろしが欠かせません。
放置すると、以下のような問題が発生します。
屋根材の劣化や雨漏り
雪庇（せっぴ）の落下による近隣への被害 ※雪庇とは、屋根に積もった雪が風により庇(ひさし)の方へ押し出されてしまい地上に向かって垂れ下がった塊のこと
水道管の凍結対策
水道管の凍結を防ぐには、以下の対策が効果的です。
水抜き作業・・・長期間家を留守にする場合は必ず実施。寒冷地の建物には、水抜き栓（不凍栓）が設置されていますので、適切に水抜きを行いましょう。
断熱材の追加・・・外気にさらされる配管部分を保護。万が一凍結した場合は、凍結した給水装置（蛇口や水道管等）にタオル等を巻き付けて、ぬるま湯をゆっくりとかけてください。
特に低温が予想される地域は、事前に十分な対策を行いましょう。
空き家管理代行業者の活用
雪国の空き家管理には、プロの力を借りるのが賢明です。代行業者を利用するメリットは以下の通りです。
定期的な点検と報告
雪下ろしや清掃などの専門的な作業
とくに地元の信頼できる業者を選ぶことで、安心感が得られます。
適切な管理でトラブルを回避した例
ある家庭では、空き家管理代行業者を利用し、雪下ろしと冬に気を付けたい空き家管理のポイントをしっかり押さえた定期巡回を行いました。
その結果、築50年以上の家でも劣化を防ぎ、次世代に引き継ぐことができました。
管理不足で問題が発生した例
一方、管理を怠った結果、雪の重みで屋根が耐えられなくなり空き家が倒壊、所有者がわからないまま放置されたり、水道管が破裂したまま放置されて水道の漏れが長期間にわたるケースもあります。復旧費用が数百万円に上り、対応が遅れたことでさらに損害が拡大しました。
雪国の空き家管理は、建物の寿命を延ばすだけでなく、所有者自身の負担軽減にもつながります。
今すぐに取り組める対策から始め、必要に応じて空き家管理の専門家を活用しましょう。
空き家管理でお困りの方は、ぜひ協会の無料相談などをご利用ください。
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