和歌山 田辺市の “隣人が空き家買い取り” が注目の制度なわけ
先日協会のトピックスでも書きましたが、今、和歌山県田辺市で、隣の人が空き家を土地ごと買い取るという、全国でも珍しい制度が注目されています。
田辺市ではこの制度を使い、ここ5年間で約30件の空き家が解体から譲渡へ進んだようで、全国での代執行による解体が令和2年度に89件しか無いことを考えるとかなり効果が出ているといえます。
実際、隣に放置された空き家があると、いろんな影響が出てきます。
台風や突風などで建物が倒壊したり、ヘビやネズミ、ゴキブリなど害虫の温床になったり、不審者が勝手に入り込み、住み着いてしまうことも・・・。
また空き家から伸びてきた枝が強風などであおられ、屋根をたたいて瓦を破損させたり、落ち葉が雨樋を詰まらせ雨漏りの原因になったりと、様々な悪影響がおこります。
特に地方の空き家では、接道の問題などで、隣の人しか活用することが難しい空き家がより多く放置されています。
エリア的にも空き家の隣に空き家あり、空き家の裏に空き家ありといった状況が多くあります。
そんな問題の解決になりそうなこの制度は、空き家の隣の人が空き家の解体費用を負担することでその土地まで取得することができるというもの。
隣の土地と一緒になることで、接道の問題や再建築不可の問題が解決するケースや土地の形が整うことで、土地の価値の向上も図れます。
空き家を手放したい所有者、隣の空き家の問題から解放される隣人、地域の空き家問題の解消が図れる行政と、まさに三方良しの施策と言えます。
ここで重要なのが田辺市が間に入ることで、お互いの安心感が向上することで制度の利用が進むと思います。
こちらの記事は☆☆☆でご確認下さい。
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