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日本の「空き家」を約345万円で買った、オーストラリア人夫婦

今日は、最近話題になっている外国人による空き家購入のエピソードについてお話しします。

正直、日本の空き家が世界に見つかってしまった感覚とでも言いましょうか。ただ、その一方で空き家対策や空き家活用としてはありがたい現象でもあります。

ということで今回ご紹介するのは、オーストラリア人夫婦のデボラ・ブラウンさんとジェイソン・ブラウンさんのケースです。
このお二人の夢は日本で家を持つこと。
オーストラリアのブリスベン出身のご夫妻は、日本の文化や生活様式に魅了され、何度も訪日経験があるそうです。
そして、2023年、ついに勇気を持って日本の空き家を購入するという一歩を踏み出しました。

この話題に関連して、もう一つ興味深い事例を紹介します。
46歳のオーストラリア人ソフトウェア開発者、ジャヤ・サーズフィールドさんの体験です。
彼は7年間放置されていた空き家を購入しました。
この家は寺院建築家が設計したもので、黒い屋根瓦と切妻屋根が特徴的な2700平方メートルの大きな物件です。


ジャヤさんが購入した物件は、東京都心から約45分の茨城県南部に位置する、水田に囲まれた場所にあります。
前の所有者が亡くなり、その家族が相続を拒否した結果、地元自治体が引き継ぎ、最低落札価格500万円で競売にかけたものの、最初の入札では買い手が見つかりませんでした。
しかし、再び競売にかけられた際、ジャヤさんが運試しをし、300万円で見事落札しました。

このような空き家購入の背景には、日本の不動産市場特有の事情があります。
日本では、建物の価値が時間の経過とともに減少し、最終的にはゼロになるという文化的な特徴があります。

そこには第二次世界大戦後の建築基準の変化や土地中心の価値観が影響しています。
そのため、多くの家主は老朽化した家を維持するインセンティブを感じず、買い手側も家を取り壊して新たに活用するケースが多いのです。
しかし、解体には高額な費用がかかるため、既存の家をリノベーションして活用しようという新しい流れも出てきています。

ジャヤさんも、そのような新しい流れに乗った一人です。「この家を壊して新しいものを建てるなんて、あまりにも美しい家なので考えられませんでした」と彼は語っています。
そのため、リノベーションを選択し、これまでに約15万ドル(約2000万円)を費やして修繕や改築を行っていますが、プロジェクトはまだ進行中です。

彼の挑戦はYouTubeで公開されており、すでに20万人以上の登録者を集めています。「私はいつもリスクを取って新しいことを学ぶのが好きです」と彼は言います。
この精神が、空き家再生の可能性を示してくれているのではないでしょうか。

デボラさんとジェイソンさんのように、日本文化に憧れる外国人が空き家を購入することで、新しい命を吹き込む例が増えれば、地方活性化にもつながることでしょう。

一方で、空き家所有者の皆さんには、外国人含め、多様な購入希望者がいることを知っていただきたいと思います。

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