空き家の活用で注目の「コンバージョン」。リノベーションとの違いは?
最近空き家活用の現場でよく耳にするコンバーション。リノベーションとの違いは何か。。
最近空き家を活用したいと相談されるケースで多いのが、空き家をグループホームに活用したいというものです。いわゆる用途変更のケースですが法改正で活用しやすくなったせいかお問い合わせを多くいただきます。
法改正や規制緩和など、空き家を取り巻く環境はに日に日に進化してます。
例えば、これまでは建物の用途変更を行う場合、延床面積が100平米を超えるものについては建築確認申請が必要でしたが、2019年6月25日に改正建築基準法が施行され、延床面積が200平米以下の場合は申請が不要となりました。
これにより、一般住宅(用途:居宅)を店舗や事務所、宿泊施設、保育施設、介護施設などに用途変更する場合でも、延床面積200平米以下なら建築確認は必要なくなったのです。
コンバージョンとは、建設・不動産業界では、建物の用途変更、転用をすることをいいます。
例えば、テナントの入らなくなったオフィスビルをマンションに変更することや、小中学校をコミュニティ施設に変更するといったことを指します。
またコンバージョン建築とは、既存建物の用途を変更し、全面改装を施して新しい建物へ再生させる手法です。
採算の合わなくなったオフィスビルのほか、歴史的建造物を商業施設として甦らせ、人を集めている例もあります。
例えば、大規模な改修工事を行って「空き倉庫をオシャレなカフェ」につくり替えたり、「空きオフィスを住宅」につくり替えることなどがコンバージョンです。
これまで日本で行われた大規模なコンバージョンといえば、2002年に新しい商業施設や展示スペースとしてオープンした横浜赤レンガ倉庫や、北海道の小樽運河沿いの、石造倉庫をコンバージョンとした飲食店などの店舗が有名です。
コンバージョンが可能な空き家については、国もその利活用に期待を寄せ、そのための法改正も行っています。意外とこの法改正はこれからの空き家の流動化にいい影響を与えそうですね。
これからも空き家の可能性に挑戦!!