札幌移住はやめとけ！交通費や暖房費で後悔するデメリット【2025】
札幌は美しい自然と豊かな食文化が魅力の都市ですが、移住を考える際には慎重な判断が求められます。
特に、交通費や暖房費といった生活コストは、予想以上に家計に影響を与える要因となります。寒冷な気候と公共交通機関の充実度から、これらの費用は思った以上に高くつくことが多いのです。
移住後に後悔しないためにも、事前にしっかりとした情報収集と計画が必要です。この文章では、札幌移住のデメリットについて具体的に見ていきましょう。
北海道の空き家は無料で手に入ります。
移住先としての札幌市の特徴
札幌市は日本の北部に位置し、移住先として非常に魅力的な都市です。以下に、具体的な数字を交えて札幌市の特徴を紹介します。
人口と地域の広さ
札幌市の人口は約1,950,000人（2023年時点）で、北海道の中心都市として栄えています。市の面積は約1,121平方キロメートルで、広大な自然環境が魅力です。
住居のコスト
札幌市の住宅価格は、東京や大阪に比べて比較的リーズナブルです。2023年のデータによると、札幌市の新築マンションの平均価格は約3,500万円で、東京の約6,000万円と比較すると、かなり手頃です。また、賃貸物件も豊富で、1LDKの賃貸平均価格は約7万円です。
生活費
札幌市の生活費は、全国平均よりも低めです。例えば、食費は全国平均の約90%程度で、特に新鮮な海産物や農産物が豊富なため、食材の質も高いです。
教育環境
札幌市には、国立大学や私立大学が複数あり、教育施設が充実しています。北海道大学は世界的に評価されており、学生数は約18,000人です。
交通インフラ
札幌市は、公共交通機関が発達しており、地下鉄、バス、トラムが整備されています。市内の移動が便利で、札幌駅から新千歳空港までのアクセスは約40分と非常にスムーズです。
自然環境
札幌市は四季がはっきりしており、冬にはスキーやスノーボードが楽しめるスキー場が近くにあります。また、夏には大通公園やモエレ沼公園など、自然を満喫できるスポットが多数あります。
地域コミュニティ
札幌市は、地域コミュニティが活発で、様々なイベントや祭りが行われています。例えば、さっぽろ雪まつりは毎年2月に開催され、国内外から多くの観光客が訪れます。
札幌移住デメリット：生活費が高い
札幌への移住を考える際、魅力的な自然や文化に惹かれる一方で、生活費が高くつくことは見逃せないデメリットです。ここでは、具体的な数字を交えながら、札幌での生活費の実情について詳しく解説します。
家賃の相場
札幌の家賃は、地域や間取りによって大きく変動しますが、中心部と郊外では以下のような相場があります。
・中心部（大通周辺）：
・1K（約30㎡）：月額60,000円〜80,000円
・2LDK（約60㎡）：月額100,000円〜140,000円
・郊外（南区や北区など）：
・1K（約30㎡）：月額40,000円〜60,000円
・2LDK（約60㎡）：月額70,000円〜100,000円
中心部に住む場合、家賃だけで年間720,000円から960,000円の支出が必要になります。
食費の目安
札幌の食費も地域によって異なりますが、一般的な家庭の食費は以下のようになります。
・一人暮らし：月額30,000円〜40,000円
・家族（4人）：月額80,000円〜100,000円
これを年間に換算すると、一人暮らしの場合は360,000円から480,000円、
家族の場合は960,000円から1,200,000円となります。
光熱費の負担
冬場の暖房が必要な札幌では、光熱費が高くなる傾向があります。
・電気代：月額8,000円〜15,000円（冬季は高くなる）
・ガス代：月額5,000円〜10,000円
・水道代：月額3,000円〜5,000円
これらを合算すると、年間の光熱費は約144,000円から300,000円かかることになります。
賃貸派と持ち家派の比較記事です。
札幌移住デメリット：交通費が高い
札幌への移住を考える際、多くの人が見落としがちな要素の一つが「交通費」です。特に公共交通機関を利用する場合、そのコストは想像以上に高くつくことがあります。ここでは、具体的な数字を交えながら、札幌の交通費について詳しく解説します。
札幌市内の交通費
札幌市内を移動する際、主に利用されるのが地下鉄やバスです。例えば、地下鉄の運賃は以下の通りです。
・初乗り料金：大人210円（子供100円）
・区間運賃：移動する区間によって異なりますが、例えば大通駅から円山公園駅までの運賃は280円です。
さらに、バスを利用する場合も運賃は同様に210円からスタートします。定期券を購入すると、月額6,000円程度で全線利用可能ですが、毎日通勤する場合は年間72,000円の交通費がかかることになります。
郊外に住む場合のコスト
札幌の中心部から少し離れた郊外に住む場合、交通費はさらに高くなります。例えば、北広島市や江別市に住んで通勤する場合、以下のようなコストがかかります。
・通勤電車：片道350円（往復700円）、月に20日通勤すると14,000円
・バス利用：片道300円の場合、往復で600円、月に20日で12,000円
このように、郊外に住む場合の交通費は、月に26,000円以上になることもあります。
冬季の交通費増加
札幌の冬は厳しい寒さと多くの雪が特徴です。このため、公共交通機関の利用が増え、タクシーを利用することもあります。タクシーの初乗り料金は以下の通りです。
・初乗り料金：410円（約1.5kmまで）
・以降の料金：80円/km
例えば、雪の日に自宅から駅までタクシーを利用する場合、3km移動すると約610円かかります。これを月に数回利用すると、追加の交通費がかさむことになります。
札幌移住デメリット：雪道がきつい
札幌は美しい雪景色が楽しめる魅力的な都市ですが、冬の雪道は移住を考える上での大きなデメリットとなることがあります。ここでは、具体的な数字を交えながら、雪道の厳しさについて詳しく解説します。
雪の降水量とその影響
札幌の冬は非常に雪が多く、平均的な降雪量は以下の通りです。
・年間降雪量：約6メートル
・冬季（12月～2月）の月平均降雪量：約1.5メートル（12月：1.2m、1月：1.8m、2月：1.5m）
このような降雪のため、毎日の雪かきが必要になります。特に1月の降雪量が多い時期は、週に2回以上雪かきをする家庭も多く、1回あたり30分から1時間の労力がかかります。
雪かきにかかる時間とコスト
雪かきは、体力的にも時間的にも負担が大きいです。例えば、1回の雪かきに1時間かかると仮定しましょう。
・雪かきの頻度：週に3回
・年間の雪かき時間：1時間 × 3回 × 16週（冬季） = 48時間
この時間を時給1,000円で換算すると、48,000円の労働価値となります。これに加え、雪かき用の道具（スコップやスノーダンプ）の購入費用も必要です。道具一式で約5,000円から10,000円かかることが一般的です。
車の運転リスクとコスト
雪道での運転は、特に危険が伴います。札幌では冬季に交通事故が増加し、以下のような統計があります。
・冬季の交通事故件数：年間約1,500件（冬季の3ヶ月間で）
雪道での運転は、スリップや事故のリスクが高まり、特に新しい運転者や雪道に不慣れな人には大きなストレスとなります。さらに、冬用タイヤの購入や交換もコストがかかります。
・冬用タイヤの費用：車1台あたり約50,000円から100,000円（4本セット）
また、冬用タイヤの交換は年に2回行う必要があり、工賃も含めると年間で約10,000円の追加コストがかかることもあります。
札幌移住デメリット：暖房費が高い
札幌は美しい雪景色と豊かな自然が魅力の都市ですが、冬の厳しい寒さに対応するための暖房費は、大きな負担となることがあります。ここでは、具体的な数字を基に、札幌での暖房費の実情について詳しく解説します。
冬季の平均気温と必要な暖房
札幌の冬は非常に寒く、12月から2月にかけての平均気温は以下の通りです。
・12月：-1.5℃
・1月：-3.5℃
・2月：-2.5℃
この寒さに対応するため、暖房が欠かせません。特に、暖房が必要な期間は約5ヶ月（11月から3月）に及びます。
暖房費の具体的な数字
暖房にかかる費用は、使用する暖房機器や家庭の大きさによって異なりますが、一般的なコストを以下に示します。
・ガス暖房：1ヶ月あたりの平均使用量は約100,000kcalと仮定します。ガス代は約130円/1m³（約24.5kcal）で計算すると、1ヶ月あたりの費用は約5,300円となります。5ヶ月続けると、合計で約26,500円になります。
・電気暖房：電気ストーブを使用した場合、1ヶ月あたりの使用量が300kWh（1日10時間使用）と仮定します。電気代は約30円/kWhで計算すると、1ヶ月あたりの費用は約9,000円。5ヶ月では約45,000円になります。
これらを合算すると、冬季の暖房費はガス暖房の場合は約26,500円、電気暖房の場合は約45,000円と大きな差が出ます。
その他の暖房手段とそのコスト
また、暖房費を抑えるために、エアコンやペレットストーブを利用する家庭もあります。
・エアコン：冬季は暖房効率が落ちるため、1ヶ月あたりの電気代が約10,000円かかることもあります。5ヶ月で約50,000円。
・ペレットストーブ：ペレットの価格は約10,000円/トンで、1シーズンに2トン使用した場合、約20,000円のコストがかかります。
これらの選択肢も考慮すると、暖房費は家庭ごとに大きく異なることがわかります。
札幌移住デメリット：賃金が低い
札幌は自然環境や文化の豊かさが魅力の都市ですが、移住を考える際には賃金の低さが大きなデメリットとなることがあります。ここでは、具体的な数字を交えて、札幌の賃金事情とその影響について詳しく解説します。
札幌の平均賃金
札幌の賃金は全国平均に比べて低い傾向があります。2023年のデータによると、札幌市の平均年収は以下の通りです。
・札幌市の平均年収：約400万円
・全国平均年収：約440万円
この差は、年間で約40万円の収入の違いを生むことになります。特に、同じ職種でも都市によって賃金が異なるため、札幌での生活が経済的に厳しく感じることが多いです。
職種別の賃金比較
職種によって賃金の差がさらに顕著になります。以下は、いくつかの職種の札幌と全国の平均年収の比較です。
この表からもわかるように、特にITエンジニアや営業職など、スキルを必要とする職種では全国平均に比べて賃金が低いことがわかります。
生活費とのバランス
札幌の物価は全国平均と比較しても高めです。特に家賃や光熱費、食費がかかるため、低い賃金では生活が厳しくなります。具体的な生活費の例を以下に示します。
・家賃（中心部の1K）：月額60,000円〜80,000円
・食費（一人暮らし）：月額30,000円〜40,000円
・光熱費：月額15,000円〜25,000円
これらを合算すると、最低でも月額105,000円〜145,000円の生活費がかかります。仮に年収400万円の場合、手取りは約320万円（税金など考慮）となり、月々の生活費を賄うのは難しくなります。
札幌移住デメリット：帰省費用が負担大
札幌移住を考える際には帰省費用が大きな負担となることがあります。
特に、家族や友人が他の地域に住んでいる場合、帰省の際の交通費が経済的な負担を増す要因となります。ここでは、具体的な数字を交えて帰省費用の実情について詳しく解説します。
札幌からの主要都市への交通費
札幌から他の主要都市への帰省には、主に飛行機や新幹線を利用することになります。以下は、主要都市への片道の交通費の目安です。
・東京：
・飛行機：平均15,000円〜25,000円
・新幹線（新函館北斗経由）：約25,000円（片道）
・大阪：
・飛行機：平均20,000円〜30,000円
・新幹線（新函館北斗経由）：約30,000円（片道）
・名古屋：
・飛行機：平均18,000円〜28,000円
・新幹線（新函館北斗経由）：約28,000円（片道）
これらの料金は、予約時期や航空会社によって変動しますが、通常はこの範囲内で収まります。
年間の帰省回数と総額
帰省の頻度は人それぞれですが、例えば年に2回帰省する場合を考えてみましょう。東京への往復の場合、次のような計算になります。
・東京への往復：
・飛行機の場合：15,000円 × 2回 = 30,000円（往復）
・新幹線の場合：25,000円 × 2回 = 50,000円（往復）
このように、東京への帰省だけでも年間30,000円から50,000円の費用がかかります。
他の都市への帰省費用
同様に、大阪や名古屋への帰省も考慮すると、年間の帰省費用はさらに増加します。
・大阪への往復：
・飛行機の場合：20,000円 × 2回 = 40,000円（往復）
・名古屋への往復：
・飛行機の場合：18,000円 × 2回 = 36,000円（往復）
これらを合算すると、年間での帰省費用は次のようになります。
・東京（30,000円〜50,000円）
・大阪（40,000円）
・名古屋（36,000円）
合計すると、年間の帰省費用は106,000円から126,000円となります。
まとめ
札幌への移住を考える際には、交通費や暖房費、さらには賃金が低めであることなど、さまざまなデメリットをしっかりと理解しておくことが重要です。
魅力的な土地である一方で、生活の質に影響を及ぼす要因が多いことも事実です。
北海道の空き家は無料で手に入ります。
いいなと思ったら応援しよう！
