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空き家活用ビジネスを始めたきっかけと課題
こんにちは、ハヤシです。
先日は自己紹介をしたので、私が空き家ビジネスを始めたきっかけとこれまでしてきたことをご紹介します。
空き家との出会い
2022年8月、私は空き家ビジネスの存在を知りました。それ以前に父が空き家を活用した事業をしているとは聞いていましたが、具体的な内容までは理解していませんでした。
このビジネスの仕組みは、売却が難しい、または思い入れがあるために売りたくないといった所有者様の事情に寄り添い、空き家をサブリース(転貸)で活用するものです。その際、賃料の一部を所有者様に還元する仕組みになっています。必要な修繕はすべて私が費用負担しています。
不動産業の経験がない私は、まず街を歩いて空き家を探すことから始めました。ポストがチラシでいっぱいになっている、雑草が伸び放題、蜘蛛の巣が残っている――こういった外観を目安に、空き家を見つけ出しました。一日歩けば30~50軒ほどの空き家を発見できることもありました。
その後、近隣住民の方々に聞き込みをし、所有者が分からない場合にはメモを残しました。すると、徐々に所有者様から連絡をいただけるようになり、活動開始から3カ月後の11月に1軒目の管理契約を獲得。以降も同じ方法を繰り返し、現在では約40軒の空き家を再生・管理させていただいています。
収入の増加と新たな課題
軒数の増加とともに収入も増えましたが、新たな課題に直面しました。それは大きく分けて 「単価の低さ」 と 「発展性の欠如」 です。
単価の低さ
修繕費用は私が負担し、転貸差益から回収しています。しかし、築年数の経過した空き家が多く、高い賃料を設定するのは難しいのが現実です。軒数を増やせば収益は増えますが、回収までに時間がかかり、スピード感に欠けるのが悩みです。発展性の欠如
空き家を住める状態にして貸し出すことは、所有者様と入居者様の双方に喜んでいただけます。しかし、その時点でビジネスとしては完結してしまい、基本的にその後の関わりはほとんどありません。また、入居者が別の家から引っ越してくる場合、その引越し元の家が新たな空き家になるケースも少なくありません。
このような状況を考えると、「空き家問題を解決します!」と胸を張って言うのは少し違うのではないか……そんな思いが湧いてきました。それでも、日本の空き家問題は非常に深刻であり、解決すべき課題だという信念は揺らぎません。
次回は、この課題に対する私の考えや、新たな取り組みについてお話しします。
自己紹介
林元希(はやし もとき)(31歳)
TOKIMO合同会社 代表
空き家活用事業 / シェアハウス事業
一児の父
趣味:卓球、麻雀
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