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空き家問題✖️AI=?

国土交通省が,地方自治体が持つ行政情報と電力会社等が持つ民間情報を掛け合わせて,AIを使って空き家かどうかを判定するシステムを開発中である,とのニュースがありました。

公的機関が,特に国が率先してくださると,現場を受け持つ地方自治体の負担が軽減されるかと思います。

これまで空き家情報というと,
①住民からの通報(苦情)
②(民間活力も含め)足で稼いでの目視
が主な入手方法だったと思います。

このシステムが本格稼働するなら,ピックアップされた物件全てが本当の空き家ではない可能性はあるものの,相当程度絞り込みができるので,効率的な対応につながるのかな? と感じます。

ただ,そのデータが不動産市場に流通して初めて,利活用につながっていくことになります。(既に検討はしてくださっているかとは思いますが)

そのあたり,個人情報との兼ね合いもありますので,どのようにバランスを取りながらデータを使っていくかが,ポイントになるのかもしれません。

例えば,ボロボロの空き家は最終的に行政代執行となりますが,23年度末で19.3万件が修繕・解体されたと記事にありました。
空き家特措法の施行が2015年ですから,9年間でこの件数なら頑張った方かと思います。

ただ,解体後にその土地はきちん利活用されたのでしょうか。
引き続きそのまま放置されているということはないのでしょうか?
(再建築不可の土地であれば難しいかもしれませんが)

仮に利活用されたのであれば,代執行前に民間に情報を適正に流す取り決めがあれば,競売ではないですが,市民の税金を使わないでも解決できるような気もします。
その土地を利活用できる算段が付いていれば,解体費用を賄ってあげることができるからです。

行政の持つ情報と民間パワーの相乗効果を狙いつつも,個人のプライバシーも守るというバランスが上手に取れれば,空き家問題の解決が加速化するのかもしれません。

行政代執行によって建物がなくなった土地を買った,という業者さんや個人さんはおられますか?
もしおられたら,そのあたりのお話をぜひ聞かせてください!