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見えない気配/痕跡 ワークインプログレス展

2024年度に双葉郡大熊町(福島県)でスタートしたアートプロジェクト「見えない気配/痕跡」は、2025年1月14日(火)- 21日(火)にかけて大熊インキュベーションセンター(OIC)にて、「見えない気配/痕跡 ワークインプログレス展」を開催します。

アートプロジェクト「見えない気配/痕跡」は、震災と原発事故によってこの土地から失われた人の気配や痕跡をたどるだけではなく、この先にあり得るかもしれない複数の未来の可能性を探求し、その可能性の断片を作品として可視化させることを試みです。今年度は新津保 建秀(写真家)と細井美裕(サウンドアーティスト)の2名のアーティストを招聘しプロジェクトに取り組んできました。

本展では、2024年に大熊町、浪江町、富岡町で行ったフィールドワークを元にワークインプログレス(制作中)の作品展示を行います。定期的にこの地域に通い土地や人に対する理解を深める中で、場所に対する解像度が高まってきた二人のアーティストがこの地域で捕まえようとした「見えない気配/痕跡」はなにか。ワークインプログレスという完成前の作品を公開/共有することで、来場者と共に異なる角度からこの地域に対する今を考えていきたいと思います。

皆様のご来場をお待ちしています。


見えない気配/痕跡 ワークインプログレス展

会  期:2025年1月14日(火)~1月21日(火)(土・日休館)
開催時間:11:00 - 17:00(入場は16:30まで)
会  場:大熊インキュベーションセンター 1階中会議室(111)
入 場 料 :無 料
主  催:見えない気配・痕跡プロジェクト
助  成:公益財団法人 福武財団

プロデューサー:阿部峻久
キュレーター:山本曉甫
記 録 撮 影 :吉田和誠
アシスタント:日向志帆

参加アーティスト

新津保 建秀(写真家)
東京都生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。博士(美術)。イメージと身体、風景との関係を考察しながら、写真、映像、ドローイングなどによる制作活動を行う。主な作品集に『Spring Ephemeral』(FOIL)、『\風景』(KADOKAWA)など。

近年の主な展覧会として、「さいたま国際トリエンナーレ」(2020年、さいたま市)、「八甲田大学校」(2022年、国際芸術センター青森)、個展「消え入りそうなほど 細かくて 微妙な」(2023年、ミヅマアートギャラリー)など。本プロジェクトには、震災直後に『思想地図β vol.2 震災以後』(ゲンロン)のための撮影で訪れた経験を踏まえ、参加している。

細井美裕(サウンドアーティスト)
1993年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業。自身の声による多重録音作品のほか、マルチチャンネル音響をもちいたサウンドインスタレーション​や屋外インスタレーション、舞台作品など、空間の認識や状況を変容させる音に焦点を当てた作品​制作を行う。

これまでにNTTインターコミュニケーション・センター [ICC]、山口情報芸術センター​[YCAM]、国際音響学会(AES)、長野県立美術館、愛知県芸術劇場、日比谷公園、羽田空港、などで発表。2025年、バービカンセンター(ロンドン)にて新作を発表予定。過去の受賞に、第23回文化庁メディア芸術祭アート部門新人賞、第26回日本プロ音楽録音賞ハイレゾリューション部門優秀賞他。

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山本曉甫 / YAMAMOTO Akio
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