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子どもが育つ日記 夜の読書時間

2020年3月2日(月)

急遽、勤務地が水曜日から変わることに。同じチームのメンバーを一箇所に集めない(感染リスクの分散化)、ということらしい。メンバーの割り振りや移動の準備などで慌ただしくすごす。食堂も、向き合って座ることが禁止され(テーブルの片側の椅子がすべて撤去されてしまった)、異様な雰囲気に。

遅れて読んだ土曜日の新聞に、写真家の加瀬健太郎が「男性の育休」についての文章を寄せていた。
「育休を取るより働いている方が楽そう」というのはまさにそのとおりだと思う。家での家事・育児の日々と、職場での仕事の日々を比べたら、後者がリフレッシュにすらなっているという自覚がある。

僕が思った「男性の育休」とは、プロ野球のキャンプみたいだということ。これからの長い子育てというペナントレースを戦い抜く体力をつけるのが目的。例えば、赤ちゃんのオムツ替え。幸い、離乳食前の赤ちゃんのウンチは臭くない。ウンチはこちらのオムツ替えレベルが上がった頃に臭さのレベルを上げてくる。

これもそのとおりだと思う。生まれたての赤子なんて寝たきりで動かないし、諸々の作業は実はラクなのだ(夜中に何度も起きるのだけはツラいけど)。離乳食の方がずっと大変だぞ…、ということを我々は(ふたり目だから)知っている。

2020年3月3日(火)

幼稚園はこの日から休園。16日から再開予定とのことだがどうなるか。長男も家にいるので、仕事は休む。
休園だが、事務手続きがあるので妻は(長男を連れて)幼稚園へ。赤子の面倒を見る。

長男は完全ミルクだったが、次男は母乳メイン(夜だけミルク追加)にしている。妻が不在時には、昼間もミルクを与えるのだが、その加減調整がなかなか難しい。ミルクは母乳よりするする飲みやすいので、少し量が多くなる上、作るのに時間がかかる(お湯を沸かして、哺乳瓶で溶かして、冷やす)こともあり、作って飲んだけど足りないから追加で作る、みたいなのが大変なのだ。だってその間、ずっとわんわん泣かれてるんだぜ。

この日は前回の反省を活かしてそこそこうまくいったが、毎回綱渡りである(そして土曜日に失敗する)。

2020年3月4日(水)

長男を祖父母の家へ送ってから仕事へ。本当は高齢者への感染を防ぐために預けない方がいいのだろうが、無理である。
この日から新しい職場へ。といっても数年前まで通っていたオフィスなので特に問題はなく、打ち合わせがすべて吹っ飛んだので実は仕事がはかどったり。

2020年3月5日(木)

普通に仕事。
祖父(義父)が来て長男を見てくれた。いつもありがたい。

2020年3月6日(金)

長男を祖父母の家へ送ってから仕事へ。身体的にも精神的にも疲弊しており、怒りっぽくなっている。よくない。

2020年3月7日(土)

妻と長男は整体講座へお出かけ。赤子の面倒を見る。
午前中のすごし方がよくなかったのか(お出かけせず)、ミルクの量を間違えたのか、それともたまたまか、昼寝からわずか30分足らずで起きてしまい、参ってしまった。精神的にどうにもならなくなり、帰ってきた妻にバトンタッチ、昏々と2時間近く寝てしまう。
結局、寝不足と疲れが原因だった(だいたい全部これである)。
夕食に我ながら美味い肉じゃがが作れたので、だいぶ持ち直す。

夜、寝る前に長男と並んで読書をする。これまでは絵本の読み聞かせだけだったが、長男も文字が読めるようになってきたので、今週から読書時間を設けてみた。といっても長男が読むのは、仮面ライダー百科やスーパー戦隊百科。カタログを隅々まで読んでいるところは、昔の私にそっくりだな…と思う。
私は小説をのんびりと読んだ。ふたりで並んで本を読む時間、最高である。この時間のために、ふたりとも用事を早く済ませようとするのも良い。これからも続けたい。

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