「春へ」の解説のような
12月の文芸会では一年を振り返るような作品を書いてくれたら、、、
というようなことを言われていて、
そうかぁ、一年の総括的なものかぁ、
と思っていたら、
一年を終えるときには四季が集まって神さまからこの一年を労われるという場面はきれいだろうな、と思ったら詩にしたくなりました、
という詩です。
(長い、、、)
【春のあたまを撫でる
神さま
落しものをしましたね
明るい、は種に成る決心のもと
こんなに花になりましたよ
夏の背を撫でる
神さま
悔いることが川にうつりこみましたね
けれど その重たさが流れを押して
ほら 今 海を 泳ぐ
秋の前髪を上げる
神さま
陽によく抜けた鮮やかさ
その目でそれぞれの正しさを愛し
育つ土を分け合ったのね
冬の肩をたたく
神さま
どこまでも どこまでも降り包んで
安らかな眠りに寄り添ってくれました
そのぬくもりの縁に添いましょう
それぞれに それぞれの
労りや いとしみをつらね
神さまはうるむ
誰かを大切におもいました
誰かをこの身にかえしたのです
神さま】
じゃあ、神さまは誰が労うの?
なんてことを思いながらの締めになった詩です。