「魚の眼」の解説のような
一行目の
「無垢でいる必要はない」
というのが浮かび、
そこから続けていった詩です。
無垢に映るひとは、
けしてその無垢さを歓迎してはいないことが多いけれど、
その希少さや儚さやうつくしさに、
まわりがそのままに居させてくれないように思う。
無垢というものに憧れが強すぎて、
神聖化しすぎて、
みつけたら底の一滴まで吸い尽くさないと気が済まない。
そんなひとがいる。
無垢を欲するひとが無垢を壊してしまう。
だからこそ、
無垢を抱いたひとには、
無意識に逃げ込めるようにしていてほしい。
自分のはかり知らないところで、
けれど関連は繋がっていて、
そんなところで命を落としたものは、
きっと真っ直ぐに私を見つけるんじゃないかと思う。
そういう最後の一行です。